日本マイクロソフトとヘッドウォータースは2月17日、IaaS/PaaS「Microsoft Azure」の認知処理サービス「Cognitive Services」とロボット技術を活用した「クラウド型顧客おもてなしサービス」を開始した。
ロボット技術には、ヘッドウォータースのロボアプリパッケージ「SynApps」を採用。今回はSaaSとして提供される。システム開発に掛かる初期費用を不要にし、月額費用のみで利用できるようにした。トータルコストを従来の5分の1程度に抑え、ニーズに応じた柔軟な機能拡張を可能としている。
システム概要(ヘッドウォータース提供)
顧客ごとのオーダーデータなど、各種データと組み合わせて蓄積、活用することで、個別に最適な顧客サービスの提供や従業員の生産性向上を支援する。ヘッドウォータースによると、同サービスはすでに居酒屋やスポーツ用品店などで実証実験を済ませているという。
居酒屋での利用例(ヘッドウォータース提供)
ライトプランは、顧客の顔認識とビッグデータ分析に対応。レギュラープランは、ライトプランの機能に加えて、チケットやレシートなどのプリンタ連携決済機能を備える。センサを使って顧客が指定の場所を通過するのを認識する機能も利用できる。設置するロボット型デバイスは小型ロボットから大型ロボットまで選択可能だ。
プラン別サービスメニューと利用価格(ヘッドウォータース提供)
価格はいずれも税別。ロボットやIoTデバイスの調達は別途費用が掛かる。ロボットの調達、環境のセットアップ、テスト、保守管理などが含まれたソリューション一式を月額課金制で提供する。
今後は、店内にロボット型デバイスが設置できない場合に備え、顧客のスマートフォン内に配布したロボットアプリを介して顧客認識、会話による要求確認、外国語翻訳対応サービスを提供する予定だ。