今回提供するパッケージは、PoVのための要件として、大きく3つの特徴を備えるという。(1)まずは、開発生産性の高さをうたう。IoTシステムは1度作ったら終わりではなく、社内で作り変えて都度検証することが必要だからだ。(2)外部システムと連携しやすいという。(3)機能の拡張性を持たせており、可視化だけではなく、必要に応じてソフトウエアライセンスの追加などによってデータ分析などもできるようにしている。
日本ヒューレット・パッカードでIoT推進室室長を務める岡田和美氏
データをクラウドに渡さずにサーバ内で可視化するエッジコンピューティングの仕組みについて、日本ヒューレット・パッカードでIoT推進室室長を務める岡田和美氏は、「より迅速にデータを可視化したり処理したりできる」とメリットを強調する。さらに、「セキュリティ面からデータを外部に出したくないユーザーが多い」と、ユーザーの状況を説明した。
「IoTのプロセスは4段階。(1)データの発生、(2)収集・集約、(3)早期の分析、(4)深い分析――。従来は、(3)早期の分析と(4)深い分析の後半2つがデータセンターやクラウドに置かれていた。このため、分析結果の可視化や、分析結果に基いたアクションに遅延が発生していた。これらをデータの発生場所に近い場所に移動させることで、より迅速にデータを処理できるようになる」(岡田氏)。