海外コメンタリー

バックアップとリカバリに新しいアプローチを--Rubrikの技術エバンジェリストに聞く

Colin Barker (ZDNET.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2017-03-03 06:30

 多くの人にとって、ストレージは退屈な話題だ。バックアップとデータの復旧は確かに重要だし、システムの安全を確保するために必要不可欠なのは分かるが、それ以上の興味はない、というわけだ。

 しかし、クラウドデータ管理ソリューションを提供する企業Rubrikによれば、ストレージ業界は新しいアイデアに取り組みつつあるという。米ZDNetは、Rubrikのチーフ技術エバンジェリストChris Whal氏に、同社の技術が、古くからあるバックアップの問題をどう変えるのかを聞いた。

--Rubrikについて教えてください。

RubrikのChris Wahl氏
RubrikのChris Wahl氏
提供:Colin Barker

 Wahl氏:Rubrikは、3回目の誕生日を迎えたばかりの会社です。当社では、エンタープライズ市場分野の人材と消費者向け市場分野の人材が力を合わせて、具体的な問題を解決しています。

 バックアップとリカバリの市場は、巨大であるにも関わらず、それに見合ったサービスが提供されていません。バックアップとリカバリは500億ドル規模の市場ですが、今これを握っているのは既存の企業で、そこでは作られてから最大で20年以上経つ場合もあるソフトウェアが使われています。そしてそれを、クラウドファースト、クラウドネイティブで、アジャイルな最新のシステムにそのままはめ込もうとしても、うまくいくわけがない。

 それだけ古い時代の人々が、グローバルに協調するパブリッククラウドを想像できたはずがありません。従来の技術は、今あるニーズを満たせるものではないのです。Rubrikは、エンタープライズレベルの企業の要求を満たせるソフトウェアやストレージのシステムを構築しようと考えています。これには、バックアップ、リカバリ、アーカイブ、そしてクラウドデータサービス管理に分類可能な多数のデータサービスが含まれます。


 企業への典型的な導入シナリオの1つは、ハードウェアアプライアンスを入れるというものです。これは特別なものではありませんが、規模を拡張しやすいシェアードナッシングアーキテクチャを使ってクラスタリングされます。

 この製品には、EMCなどの他社の製品と違うところがいくつかあります。まず、クラスタ内のすべてのノードで、分散タスクスケジューラを使用しています。これは、無数と言っていいデータソースからのデータを並行的に処理するための、分散型の意思決定プロセスです。データソースには、物理的なデータの読み込みや、Windows、Linux、VMwareに加え、データベースなどのアプリケーション固有のワークロードなどがあります。

 当社の仕組みでは、これらのデータソースすべてを各ノードで取得でき、データの取り込みをフラッシュの速度で行えます。



提供:Getty Images/iStockphoto

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