--フラッシュストレージが本格的に普及しています。
当社では、すべてのノードでコンポーネントとしてフラッシュを使用しています。これをソフトウェアでうまく利用し、多くの顧客に提供しています。最終的に顧客が目にするのは、データセンターに運ばれてきてから1時間以内にラックへの設置と設定を終えることができ、バックアップを取ってくれるアプライアンスです。
顧客が行う必要があるのは、SLAドメインやポリシーの作成だけで、これには簡単な選択を行うだけです。目標復旧時点や、 目標復旧時間、データを保持する期間、最終的なデータの保管先、そしてデータをどこに置くか、パブリッククラウドか、オブジェクトストレージか、ファイルストレージか、それとも他の何かといったことを決めるだけ済みます。
その後は、ポリシーを任意のデータに結びつければ、それで終わりです。
--おそらくそれは、ITスタッフにとっては簡単な作業なのですね。
そうです。しかし、これは基本的なことにすぎません。開放性の観点から言えば、当社はSWAGGERと呼ばれるプロジェクトで、APIを完全に公開し、ドキュメントも整備しています。
誰かがこのAPIを使いたければ、Facebookを使うよりも難しいということはありませんし、それほど技術に詳しい必要もありません。当社が顧客に提供しているのと同じAPIを使います。
これに対して、ほかの企業では全APIの利用に料金を課している場合もあります。また一部のベンダーのAPIを使うには、実装を進めるために、200ページのドキュメントを苦労して読み込んで、数カ月の特別なプログラミングのトレーニングを受ける必要があります。
--もっとも大きな特長を挙げるとすれば?
シンプルさです。エンタープライズにはシンプルさがそれほど見られないと私は思います。しかし、もし簡単に利用したり、消費したり、リストアできるのでなければ、誰も使いたいと思わないでしょう。Rubrikが看板に掲げているのはシンプルさです。
--ハードウェアは既製品なのですか?
そうです。ハードウェアは既製品の組み合わせですから、性能を向上させるための工夫(と知的財産)はすべてソフトウェアの中にあります。例えば、当社は(特にデータの取得とリストア用に)独自のファイルシステムを開発しました。そして、大量のメタデータを使用し、さまざまなフォーマットで運用を予測できるようにします。また、各ノードにはフラッシュとハードディスクを組み合わせた複数の階層があり、大容量でありながら、アクセスの可能性が高いデータに高速にアクセスするための領域もあります。
実際のデータ取得はすべてのノードで並行的に処理されるため、事実上無制限に規模を拡張できます。