ソフトバンクは、IBM Watsonを活用した人工知能(AI)による新たなソリューションを発掘するビジネスオーディション「第2回 AI Creation」の参加企業を2月1日から募集しており、2月28日の締め切りが間近になっている。3月7日に説明会、一次、二次審査を経て5月下旬に結果を発表する。
2016年10月から12月に開催した第1回では、3件が最終審査を通過し、現在商用化が検討されているという。
第2回の募集テーマは2つ。「業種や業界特有のルールやフローの効率化、コスト削減などを実現するもの」「IBM Watson日本語版とPepperを組み合わせることでビジネスを変革するもの」。
ソフトバンクの法人営業担当者250人が、商業的に成功するかという基準で審査する。選出されたソリューションについては、ソフトバンクが開発、マーケティング、販売面で商用化に向けた支援をするという。特に、販売面では、ソフトバンクの法人部門が持つ数十万社の顧客基幹と3000人の営業担当者による組織力を生かし、後押しするとしている。また、該当ソリューションを開発した企業を「IBM Watsonエコシステムプログラム」のビジネスパートナーとして認定する。
募集対象は日本国内に事業所を持つ法人企業で、個人での応募は受け付けていない。応募内容を実現、販売できる技術、体制を持つ企業であることが条件としている。
ソリューションのイメージとして既にソフトバンクが扱っているものの1つとして、NTTデータ先端技術のカスタマーサポートツール「テクノマーククラウド+」がある。メールやウェブフォームからの問い合わせが増える中で、テキスト処理技術やワークフロー機能などとWatsonを組み合わせ、大量の問い合わせに対してすばやく、かつ正確に回答できるようにしている。
そのほか木村情報技術の社内問い合わせシステム「AI-Q」、ソフトブレーン「eレセプションマネージャー」、ジェナのチャットボットサービス「hitTO」などがある。