山谷剛史の「中国ビジネス四方山話」

大気汚染で普及する授業のオンライン化 - (page 2)

山谷剛史

2017-02-28 07:30

 小学生以下の親はだいたいは若いころからパソコンに触れているネット世代だ。親のITリテラシーが低ければライブストリーム授業視聴も、微信による親と教師と学生のグループチャットにも参加できずにおいていかれるが、それでも新しいITトレンドが教育現場で導入される意味は、保護者の多くがフォローできていることを意味する。

 小中高生と教師をネットでつなぎライブチャットでやりとりする「老師好」というサービスがあり、大気汚染による休校の際には活用されているという。またライブストリーミング老舗の「YY」も「YY教育」という教育コンテンツを用意し、学生や資格取得を目的とした学習者向けサービスに提供している。

 加えてYY教育のような、資格の勉強などのライブストリーミングによる教育サービスのプロバイダーは他にも数社ある。またライブストリーミング以外では、オンラインで各人の進度に合わせた学習教材を提供するサービスもあり、これらも活用し、休校時の空いた時間を活用するという。(当連載の過去記事「中国で4000万人近くが利用する「一起作業」人気の秘密は」を参照)

 とはいえネットサービスを活用しても、教室の場で朝から夕方まで教えるのと比べ、どうしても教える時間は短くなる。「他地域と比べて学力に差がついてしまうのではないか」というのは使ってみた現場の保護者の心配事だ。

山谷剛史(やまやたけし)
フリーランスライター
2002年より中国雲南省昆明市を拠点に活動。中国、インド、アセアンのITや消費トレンドをIT系メディア・経済系メディア・トレンド誌などに執筆。メディア出演、講演も行う。著書に「日本人が知らない中国ネットトレンド2014 」「新しい中国人 ネットで団結する若者たち 」など。

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