富士通がテレワーク制度を全社展開へ--利用回数制限なし - (page 2)

日川佳三

2017-03-01 08:21

テレワークの趣旨を理解した部署から順次適用、全社に展開

 同社は2010年から段階的に、全社のコミュニケーション基盤を拡大してきた。グローバルで16万人に、Web会議やソフトフォン(Skype)などを導入済み。ウェブ会議は年間で170万回利用されており、出張旅費を20%削減した。2010年には在宅勤務制度も導入した。

テレワーク勤務制度の詳細
テレワーク勤務制度の詳細

 2015年度からは、テレワーク勤務のトライアルを全部門1200人を対象に実施した。トライアルの結果、導入のめどがついたので、今回全社に展開することにした。テレワークの利用回数に制限はないが、1日8時間までの終日勤務の場合、まずは週に2回までで開始する。

富士通 執行役員 人事本部長 林博司氏
富士通 執行役員 人事本部長 林博司氏

 テレワークを成功させる秘訣は「管理職や社員にテレワークの趣旨を理解してもらうこと」と、富士通で執行役員人事本部長を務める林博司氏(■写真3)は指摘。趣旨を理解させる手段として同社は、導入前のワークショップを各部門向けに実施するほか、テレワークのポイントや運用方法をまとめたeラーニングコンテンツを用意した。

 全職場一斉導入ではなく、導入前のワークショップやeラーニングによって趣旨を理解できた部署から順次導入する。「8割の職場で導入が可能だろうと見ている」(林氏)。基本的には全社員がテレワーク勤務の対象となる。例外として、入社間もない社員や、明らかに勤務状況に問題がある社員は対象から除く。さらに、監視の上でテレワーク勤務の適用を中止する場合がある。

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