最注力分野に位置づけているKintoneについては、この1年で1500社以上が新規に採用し、累計では5500社以上に到達した。公式パートナーも276社へと拡大しているという。「Kintoneは前年比80%増となっているが、KintoneによるSIビジネスを行っている周辺パートナーも77%増と成長している。受託開発をしていた企業が、Kintoneを活用したクラウドSIビジネスの拡大により人月計算のビジネスから脱却したり、ウェブサービスの事業にシフトしたり、あるいはこれまでSIビジネスに取り組んだことがない企業が、Kintoneを使ったSIビジネスに参入するといった動きも出ている。日本の古い受託開発の産業に変革を起こしている」などと述べた。
また、政府主導で推進されている「働き方改革」については、「ついに山が動いた。われわれの事業にとってもプラスになる」とし、「リアルオフィスとバーチャルオフィスのどちらに出勤しても働けるツールを整えることで、働き方を多様化できる。そのためにはグループウェアが必要であり、グループウェア市場の拡大につながる」などとした。
青野社長は、「サイホヴズは、自ら働き方改革に取り組んでいるが、業績は右肩上がりで推移している。働き方改革と業績拡大が連動していることを示すものである。『働き方を改革しても業績が上がらない』、『それみたことか』と言われたら負け。そう言われないように実績を残していく」と語った。