Microsoft、Intel、Accenture、20社以上の銀行やその他の企業が、ブロックチェーン技術「Ethereum」を利用するためのアライアンスを設立している。メンバー企業が米国時間2月28日、「Enterprise Ethereum Alliance」(EEA)を発表した。
ブロックチェーンは仮想通貨「ビットコイン」を支える技術だが、ほかにもさまざまな使い道がある。ブロックチェーンは、仮想通貨だけでなくあらゆる種類の記録に応用可能な、トランザクションの完全な履歴を保持できる共有型の分散元帳技術だ。このため、特に銀行や金融業界の企業をはじめとして、多くの企業がこの技術に関心を持っている。
Microsoftは2015年11月に、サービスとしてのブロックチェーン「Azure Blockchain as a Service」を発表しており、2016年にはブロックチェーン技術のアーキテクチャ「Project Bletchley」のバージョン1を公開している。Bletchleyは、顧客やパートナーがEtheriumのプライベートコンソーシアムネットワークを作成できるようにすることを目指したもので、Azureのリソースマネージャからアクセスできる仕組みを持っている。
Ethereumはブロックチェーン技術を基盤としたオープンソースの分散コンピューティングプラットフォームであり、分散的な仮想マシンを提供する。
EEAのメンバー企業には、Credit Suisse、UBS、JPMorgan Chase、Bank of New York Mellon、Thomson Reutersなどの有名企業が含まれている。EEAに関する詳細は、同団体のウェブサイトで参照できる。
ブロックチェーン技術に関するアライアンスは、IBMや日立が参加するLinux Foundationの「Hyperledger Project」など他にも存在する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。