Microsoftは米国時間3月1日、同社のハイブリッドクラウド運用プラットフォーム「Microsoft Azure Stack」の最終テクニカルプレビュー版を同日付けでダウンロード可能にしたと発表した。
テクニカルプレビュー版として3番目となる「Azure Stack Technical Preview 3(TP3)」では、2016年にリリースされていた「Azure Stack Technical Preview 2(TP2)」で利用可能になっていた機能に加えて、インフラやセキュリティ、接続まわりが強化されている。
今回新たに追加された機能には、オフライン環境において「Active Directoryフェデレーションサービス」(ADFS)を用いて配備を実施する機能や、「Azure Virtual Machine Scale Sets」(仮想マシンスケールセット)のサポート、「Microsoft Azure」のDシリーズ仮想マシン(VM)のサポート、「Azure Marketplace」からAzure Stackへのコンテンツ連携機能が含まれている。
Azure Stackは、特定サーバ機上での稼働を念頭に置いて開発されたアプライアンスだ。Azure Stackによって、Azureパブリッククラウドプラットフォーム上で稼働するさまざまなものを、顧客自身の、あるいは顧客のパートナー企業のオンプレミスデータセンターで稼働させられるようになる。
同社が1日に述べたところによると、TP3のリリース後「ほどなくして」、サーバレスなコンピュートサービスである「Azure Functions」や、仮想マシン拡張のための連携機能、マルチテナントのサポートをAzure Stackに追加する予定だという。またその後、ブロックチェーンや「Cloud Foundry」、「Apache Mesos」のテンプレートワークロードも同様に追加する予定だという。
1日付けの発表では、Dell EMCやHewlett Packard Enterprise(HPE)、LenovoのAzure Stackが2017年半ばまでに発注可能になることも明らかにされた。また、Cisco Systemsの「Cisco Unified Computing System」(Cisco UCS)は少し遅れて利用可能になるという。Ciscoは、2017年第3四半期か第4四半期を目標にしていることを最近明らかにしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。