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日本株展望

米大統領演説はポジティブ--議会の熱気を好感

ZDNet Japan Staff

2017-03-02 11:07

今日のポイント

  1. トランプ大統領の議会演説を金融市場は「ポジティブ」ととらえた。演説後、株高・円安が進んだ
  2. 演説内容に新味ないが、共和党議員がスタンディングオベーションを繰り返したことがポジティブに見られた。大統領が共和党内で孤立する不安を和らげる効果があった

 これら2点について楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

トランプ大統領の演説後に株高・円安

 日本時間3月1日午前11時(米国時間2月28日午後9時)からトランプ大統領による議会(上下両院合同本会議)演説が行われた。大統領の施政方針を議会に伝える重要なイベントで内容次第で為替・株が大きく動く可能性があると注目されていた。

 結果は、金融市場にとって「ややポジティブ」だった。午前中に前日比103円高であった日経平均は午後に上げ幅を拡大し、この日は274円高の1万9393円となった。

日経平均3月1日の動き

日経平均3月1日の動き
(注:楽天証券経済研究所が作成)

 為替市場ではドル高(円安)が進んだ。演説開始直前に1ドル112.96円だった為替は、16時時点で1ドル113.60円となった。

 欧米株式市場も軒並み上昇した。1日のNYダウは、前日比303ドル高の2万1115ドルと大幅に上昇し、再び史上最高値を更新した。日本時間で2日の午前7時時点で為替は1ドル113.73円だった。なお、3月1日のCME日経平均先物(3月限)は1万9565円まで上昇し、前日の日経平均終値を172円上回った。今日の日経平均は続伸が予想される。

議会の熱気が伝わった?

 演説内容に新味はなかった。これまで繰り返した政策方針を述べたに過ぎない。相変わらず「米国第一」の内容だった。

 ただし、1月21日の就任演説と比べると、言葉の使い方や演出が巧みで「米国民の団結」「米国精神の復活」「(米国内の)弱者への思いやり」「夢や希望」を感じさせる内容だった。米国民の多くが「大統領らしい」と感じる内容に仕上がっていた。

 市場は演説を好感した形となった。市場が一番好感したのは「議会の熱気」だったと思われる。共和党議員を中心に演説の間、何度も何度も「スタンディングオベーション(立ち上がっての拍手喝采)」が行われた。

 トランプ大統領の考えは伝統的な共和党の考えから外れるものばかりで、これまで常に共和党主流派から孤立する懸念がつきまとっていた。そうなると議会の協力を得られず、大統領が提唱する「大型減税やインフラ投資」が実施できなくなる可能性があった。

 ところが、演説中の共和党議員の拍手喝采を見ていると、トランプ大統領が共和党内で孤立するイメージを持ちにくくなった。これならば、議会の協力を得て、思い通りに経済政策を実行できるのでないかという印象を与えた。

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