その他
改善点をすべて挙げていけば、まだ数ページはかかってしまう。
このバージョンではディスプレイ関係の機能が改善され、高DPIのノートPCに大画面の外部ディスプレイを接続した場合のスケーリングの調整処理が改善されている。とは言え必ずしも完璧ではなく、調整を行う際は、おそらく1度サインアウトしてサインインし直したいと思うかもしれない。
また、「Night Light」機能が追加された。この機能は、他のプラットフォームでは別の名前で呼ばれている(たとえばiOSでは「Night Shift」)。この機能はディスプレイのブルーライトを減らすように設計されており、理論上は、夜中にコンピュータを使っても睡眠が阻害されにくくなるはずだ。
Night Light機能を使えば、深夜にコンピュータ利用をする際にブルーライトをカットできる。
Night Lightの実装で優れているのは、住んでいる場所に応じて日の出の時間と日の入りの時間を把握し、自動的に適応する点だ。
またこのリリースには、電子書籍を閲覧できる機能が内蔵される。技術的に言えば、この機能はMicrosoft Edgeの一部だ。ただし、まだ荒削りなところが残っている。
Microsoft Edgeには、EPUBフォーマットで出版された電子書籍を読む機能が組み込まれている。
現在サポートされているのはEPUB標準フォーマット(DRMありとなしの両方)で、ストアには新たに「Books」というカテゴリが設けられる。電子書籍リーダーには音声読み上げオプションも用意されている。
「Hyper-V」にもさまざまな新機能が追加されており、これには多くの手順が必要なウィザードを使わずに、数クリックで仮想マシンを作成できる「Quick Create」ダイアログボックスが含まれる。
そして最後に、Cortanaも進化を続けており、多くの変更が加えられる。例えば、Cortanaはアクセシビリティ面で支援が必要なユーザーのセットアップ作業を手助けできるようになった。また、「中断したところから始める」機能も開発が続けられている。
多くの優れた変更内容が並んでいるが、全体として見れば、あまり劇的な変更には感じられない。多くの追加機能は歓迎すべき改善に感じられるし、もし読者がユーザーの移行を支援する立場なら、今回の機能アップデートでは比較的容易に作業できるはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。