デジタル時代にバックアップ再考が必然である理由

ZDNET Japan Staff

2017-03-08 07:30

 デジタル変革というバズワードを待つわけでもなく、日本を含め世界中の企業がITを中核に据えた新たなビジネスの立ち上げ、あるいは「ゲームチェンジャー」と言われる新興企業の躍進に対抗するべく、ビジネスのデジタル化を模索している。

 中核技術も、少し前にはなかった選択肢が次から次へと登場している。サーバ、ストレージ、データ分析基盤を自ら立ち上げなくても済むクラウド化、さらに、オンプレミスや複数のパブリッククラウドと連携させるマルチクラウドの動きも出てきている。

 フロントエンドでは、IoTによるデバイスの急増、画像認識や機械学習などを含めた人工知能(AI)の活用を真剣に検討する企業も多い。

 例えば、小売業ではこれまで会員化による顧客囲い込みが施策の前提としてあった。しかし、現在登場しつつある技術をベースに考えると「人口減少が見込まれる中で囲い込みはナンセンス」との発想をするという。よく買い物にくる顧客の年齢、性別、購入した商品といった情報を画像認識でつかみ、その情報を元に在庫水準の適正化、マーケティング施策の実施などにつなげていくというやり方だ。まさに、発想の転換と言える。

 可能性の大きさを感じる一方、気になるのは、限りないデータの急増である。IoT端末が生み出すもの、カメラの動画など、生み出される膨大な新データをどう保持するのか、あるいは保持しないという選択をするのか。デジタル変革が突きつけるのは、データバックアップへの発想転換でもある。

 ZDNet Japan x TechRepublic Japanは3月14日の午後、東京・神保町でデータ保護セミナーを開催する。

 IDC Japanの鈴木康介氏がバックアップの最新動向について解説。解決策を持つ企業が具体例を交えながら、最新のテクノロジを紹介する。

 特別講演では、止めることが許されない新聞制作のバックアップ基盤について、朝日新聞社の情報技術本部情報システム部システム運行担当部長を務める尾原儀彦氏が解説する。さらに、デジタルを前提にした時に、バックアップの仕組みをどう発展させていく必要があるのか。PwCコンサルティングのデジタルリード パートナー、松永エリック・匡史氏が登壇し、尾原氏と松永氏を交えたパネルディスカッションを開き、将来を展望していく。

 実は、企業の具体的な取り組みを聞くのが難しいバックアップについて、市場の動向と解決策、さらに今後の展望を含めて立体的に情報を収集できる貴重な機会となる。ぜひ、現地に足を運んでいただきたい。

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