次世代ITに呼応する宇宙ビジネス

衛星100基のデータをAIで分析--"宇宙のドローン"が導くバリューチェーンとは - (page 2)

佐藤将史 2017年03月17日 07時00分

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宇宙産業のバリューチェーン

 2月28日、慶應義塾大学で筆者が理事を務める一般社団法人SPACETIDE(スペースタイド)が主催する、宇宙ビジネスカンファレンス「SPACETIDE 2017」が開催された。数百人の来場者により、会場がほぼ満席となる中、リモセンビジネスに従事する登壇者らによって議論がされたことを中心にレポートをする。

 このSPACETIDE 2017は「繋がりが、新しい宇宙ビジネスを生み出す」をテーマに、宇宙ビジネスがさまざまなプレイヤーの連携・融合によって成立し拡大していくことを伝えることを主眼に置いたカンファレンスであった。その中心となる考え方が「バリューチェーン」である。宇宙ビジネスのバリューチェーンをどのようにして構築するのか、つまり、衛星などの宇宙機やハードの製造・運用をどのようにサービスへとつなげ、顧客であるユーザーに購入・利用してもらうか。そのためには、さまざまな主体がつながり連携・協調していくことが重要であり、今まさにそれが起きている。これが、4つあったパネルセッションの共通テーマであった。


(図2 宇宙産業のバリューチェーン

 このバリューチェーンの構築が急速に進んでいる、最もホットで最先端の分野のひとつが、衛星リモセンビジネスである。SPACETIDE 2017の登壇者21人のうち、衛星リモセンビジネスからは、気鋭のベンチャー3人が登壇した。この日、彼らが語ったことを中心に、衛星リモセン分野のバリューチェーンの現在地を探る。

AI・ビッグデータ×衛星リモセンデータの融合がバリューチェーンを作る

 2010年頃、米国を中心にリモセン衛星ベンチャーが次々に生まれ始めていた頃は、小型衛星の開発とコンステレーション の構築に注目が注がれた(バリューチェーンの左側)。一方、現在の話題の中心は、データ解析やユーザー向けソリューション・アプリケーション開発を通じた、付加価値ビジネスである(バリューチェーンの右側)。


(図3 衛星リモセンビジネスのバリューチェーンの時代による変遷)

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