日本株展望

30万円以下で買える3月決算好配当利回り株 - (page 2)

ZDNet Japan Staff 2017年03月15日 12時09分

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投資の参考銘柄

 なるべく多くの銘柄に投資できるように30万円以下で投資できる銘柄から選択した。

3月決算で30万円以下で買える好配当利回り株:時価総額1000億円以上

(金額単位:円)

3月決算で30万円以下で買える好配当利回り株:時価総額1000億円以上
注:配当利回りは、会社が予想する2017年3月期の1株あたり年間配当金を3月14日の株価で割って算出。1株あたり年間配当金は9月中間決算配当金と3月本決算配当金の合計、楽天証券経済研究所が作成

割安株が割安に据え置かれる理由

 好配当利回り株を買うということは、言い換えると人気のない株を買うということだ。好配当利回り株には、それぞれ人気が出ない理由がある。それを知った上で多数の銘柄に分散投資するのが望ましいと思う。

 「人の行く裏に道あり、花の山」。株式投資の有名な格言だ。人気のないところに宝物があると言うものだ。割安株=不人気株への投資が長期的に報われることがあることを教えるものだ。

 上記のリストに挙げた好配当利回り株の不人気の理由を書くと、以下の通りだ。

(1)みずほFG

 長期金利がゼロ%まで下がり、国内商業銀行の預貸金利ザヤ縮小が続く不安がある。ただし、みずほFGは財務内容良好で、利ザヤの厚い海外業務や信託、証券などに幅広く多角化しており、安定的に高収益を挙げられる体質に変わってきていると考えられる。窪田氏は好配当利回り株として適格と判断している。

(2)スカパーJSAT

 宇宙・衛星事業で、安定的に収益をあげられる体質になってきていることが評価できる。防衛省PFIや国内携帯キャリア向け事業も展開している。

 ただし、有料多チャンネル事業が競争激化によって収益力が低下していることが不安材料となっている。解約→再契約を繰り返すユーザーが多く、長期的な固定契約者の比率がなかなか高まらないことが、収益が不安定な背景だ。セグメント営業利益(2016年3月期)を見ると、宇宙・衛星事業が186億円、有料多チャンネル事業が62億円で、宇宙・衛星事業が収益の柱となっている。

(3)レオパレス21

 アパート建築請け負い、一括借り上げ、賃貸事業を展開。アパート建設がブームで高収益が続いてきた。相続税引き上げに伴い、相続税対策としてのアパート建設が増えた。低金利も追い風になっている。

 ただし、ブームがピークアウトしつつある可能性があり、警戒感から株価は下がってきている。会社は、収益が安定的な都市部での賃貸を強化してきたが、アパート建設がスローダウンした後に、どこまで収益の下支え効果があるかは未知数だ。好配当利回り株の1つとして分散投資する価値はあるが、投資金額を大きくし過ぎない方がいいかもしれない。

(4)日産自動車

 日本の自動車株は国際競争力が高く、円安メリットもあり、好配当利回り株の1つとして分散投資する価値はあると考えている。ただし、世界的に「保護貿易」「自国中心主義」が広がっており、自動車メーカーは、その「とばっちり」を受けやすいことに注意が必要だ。

 窪田氏は、好配当利回り株として長期投資するならば、自動車株よりもブリヂストン(5108、予想配当利回り3.0%)の方が良いと思っている。ただし、ブリヂストンは、最低投資金額(100株)が3月14日時点で46万5300円と大きく、分散投資の対象としにくいことが欠点だ。

(5)アマダHLDG

 設備投資に回復の兆しがあり、今は景気敏感株である機械株にも分散投資したいと思う。アマダは、機械セクターの好配当利回り株として注目している。ただし、長期投資をする上で機械株は、景気の波で株価が乱高下しやすい点に注意が必要だ。

(6)住友商事・伊藤忠商事・三井物産

 大手総合商社では、2015年に資源価格が急落したために、2016年3月期に保有する資源権益で巨額の減損が発生した。2017年3月期は資源価格の回復で資源事業の利益が回復する。また、非資源事業の利益も伸びつつある。好配当利回り株として分散投資する価値はあると思う。

 ただし、有利子負債の金額が大きく、世界景気が悪化する局面では、追加で減損が発生する可能性は否定できない。

(7)NTTドコモ・KDDI

 スマホの拡大で月間平均収入が伸びており、高収益が続く見込みだ。ただし、格安スマホの伸びが大きくなっていることが将来の懸念材料となっている。

 割安株投資でも成長株投資でも投資する銘柄には、必ず期待する材料と懸念される材料がある。リスク材料を理解した上で幅広い銘柄に分散投資することが望ましいと思う。

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