Microsoftは米国時間3月14日、LinkedIn共同創業者のReid Hoffman氏を同社の取締役に任命したと発表した。
Hoffman氏が加わることで、Microsoftの取締役会は12名となる。Hoffman氏はGreylock Partnersのパートナーを務めている。同氏はPayPalのエグゼクティブバイスプレジデントを務めたあと、2002年にLinkedInを共同で創業した。
Microsoftは2016年にLinkedInを262億ドルで買収している。また2017年になってから、LinkedInのインフラ担当シニアバイスプレジデントKevin Scott氏が、Microsoftの最高技術責任者(CTO)に任命されている。
両社は現在、さまざまな製品やサービスの統合を進めている。Microsoftが目指しているのは、LinkedInが持つプロフェッショナルネットワークのグラフやデータベース、さまざまな職場関連の情報資産を活用することだ。
Microsoftの取締役会には、Hoffman氏のほかに、取締役会会長John Thompson氏、創業者兼テクノロジアドバイザーBill Gates氏、ValueAct CapitalのプレジデントG. Mason Morfit氏、Microsoft最高経営責任者(CEO)Satya Nadella氏、元Bank of America副会長Charles Noski氏、Johnson & Johnsonのエグゼクティブバイスプレジデント兼グループワイルドワイドチェアマンSandra Peterson氏、元BMW AG取締役会会長Helmut Panke氏、元Visa最高経営責任者(CEO)Charles Scharf氏、元Trilogy Equity PartnersおよびTrilogy International PartnersチェアマンJohn Stanton氏、Gapエグゼクティブバイスプレジデント兼最高財務責任者(CFO)Teri List-Stoll氏、NextEv最高開発責任者兼米国NextEv CEOであるPadmasree Warrior氏が名を連ねる。
Hoffman氏は、Microsoftの取締役に加わることについてコメントを発表している。同氏は取締役として、LinkedInの経営を導くことに加え、「Microsoftがシリコンバレーでの存在感を強め、ソーシャル技術、AI、その他のテクノロジをますます製品に折り込んでいくのに対し、より広範に貢献していく」と述べている。
さらにHoffman氏は、合併した両社の将来について、もう少し踏み込んでコメントしている。
「Microsoftとの連携によって、LinkedInにはさらなる前進に資する新たなリソースやテクノロジ資産がもたらされた。どの3次コンタクトを重視すべきかを判断する際、『Cortana』のような知的なアシスタントが手助けしてくれるところを想像してみてほしい。また、Microsoftの『HoloLens』のMixed Reality(複合現実)テクノロジを取り込んだ、より没入感の高い学習体験を実現する『LinkedIn Learning』のコースウェアについて考えてみてほしい」(Hoffman氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。