福岡大学が、教育研究システム「FUTURE5」のセキュリティシステムを刷新し、本格運用を開始した。新システムのプラットフォーム製品を提供するパロアルトネットワークスが発表している。
新システムで採用されたのは、次世代ファイアウォール「PA-5050」と同製品群を一元管理するサービスの「Panorama」だ。PA-5050は、FUTURE5の学外接続用ルータの配下に設置され、2カ所のデータセンターで冗長構成をとる。学内ネットワークは最大で約7000ユーザーが同時利用する規模にあり、PA-5050の基本機能だけではなく、追加機能の脅威防御とURLフィルタリングも活用。Panoramaでネットワークのセキュリティを管理する。
「FUTURE5」のネットワーク構成概要図
同大学は、一世代前の教育研究システム「FUTURE4」で最大同時セッション数が100万のファイアウォールを導入していた。しかし、処理能力を超える同時セッション数が発生して全学のネットワークがダウンするトラブルを経験。PA-5050は最大同時セッション数が2倍になり、ファイアウォールのスループット性能が最大10Gbps、脅威防御機能有効時の最大スループットが5Gbpsと、防御能力とパフォーマンスを両立させている。
PA-5050導入後にFUTURE5は安定稼働を続け、冗長構成で十分な余力もあることから、学内ユーザーに「ネットワークの体感速度が向上した」との評価を得ているという。