ミラクル・リナックスは、システム監視用仮想アプライアンス「MIRACLE ZBX Virtual Appliance V3.0」(MIRACLE ZBX VA 3.0)を3月16日から提供。税別価格は、監視対象1~99台、年間インシデント数5件の年間サブスクリプションが60万円から(サポートを含む)。動作環境は、VMware ESXi 6.0/6.5。
この製品は、VMware環境に特化したもので、同環境への監視サーバのインストールと構築を簡単かつ短時間に済ませられる。オープンソース統合監視ソフトウェア「Zabbix」をベースに同社が独自に開発した。
VMware環境のゲストOS、Zabbix、データベース、ウェブサーバを一体型にし、ソフトウェアを最適化した状態であらかじめ構成しているため、ESXiにインポートするだけで監視サーバの構築が完了する。
また、運用業務を効率化するためのオプション製品「設定バックアップオプション」と「監視データ出力オプション」をバンドル。設定バックアップを使うと、監視設定のみをバックアップでき、Zabbixのデータベース全体をバックアップする場合よりデータ量が少なくなるため、短時間でのバックアップ/リカバリが可能。
同製品は、ミラクル・リナックスの高可用性ソフトウェア「MIRACLE FailSafe」をプリインストールして、Zabbixの稼働を監視する。Zabbixがダウンしても、仮想化基盤からは検知できないOSレイヤやアプリケーションレイヤでの障害を検知し、自動的にアプリケーションを再起動して復旧させる。
監視要件の変更や監視対象の増加に対しては、仮想マシンのスケールアップで対応できる。監視対象台数が少ないときはCPUリソースを少なめに割り当て、監視対象が増えるに従い、CPUリソースを増やすことで効率的な運用が可能。
また、サポートサービスも含んだ年間のサブスクリプションとして提供されており、監視対象台数に応じた価格設定のため、監視規模の増減に応じてコストを削減できる。