調査

2017年SMBのIT投資は2兆2500億円に

NO BUDGET

2017-03-24 10:27

 ノークリサーチは、3月21日、「2017年版 中堅・中小企業におけるIT投資の実態と展望レポート」を発表した。

 これによると、2017年の中堅・中小企業全体におけるITソリューション投資規模は2兆2500億円に達することが分かった。

 同調査は、「RPA(Robotics Process Automation)」「業務システム自動化/MA」「IoT(Internet Of Things)」「ワークスタイル改革」「高度なセキュリティ」「音声操作/ 音声指示」「ウェアラブル」 「FinTech 」 「VR/AR」「ドローン」「対話型ロボット」「IT運用管理アウトソーシング」など、24項目わたるITソリューション分野について、年商500億円未満の中堅・中小企業の投資意向と投資金額を尋ね、2017年の市場規模を算出したもの。調査実施時期は、2017年1月末~2月初旬で、有効回答件数は、700社。


ITソリューション分野の市場規模(一部の項目のみを抜粋)(2017年の投資予定:年商500億円未満全体)(単位:百万円)

 また、24項目のITソリューション分野のうち、 「ワークスタイル改革」の市場規模(2017年の投資予定)を年商別に集計した。その結果、ワークスタイル改革は年商5億円未満の小規模企業層や年商5億円以上~50億円未満の中小企業層の市場規模が大きいことが分かった。


ワークスタイル改革市場規模(単位:百万円)(年商別)

 ノークリサーチでは、情報系のシステム/サービス活用やコラボレーションツール、ウェブ会議システムなど、ワークスタイル改革が指し示すITソリューションは非常に幅広いため、IT企業が市場規模に見合った成果を上げるためには「ワークスタイル改革」という用語だけでなく、業種による違いを踏まえた具体的なITソリューションの訴求が必要になる、としている。

 さらに同調査では、キーボード/マウス/タッチパネルといった手を用いた操作方法を用いずに音声(口頭)によって業務システムやIT関連サービスを利用する「音声指示/音声操作」の市場規模を業種別に集計した。その結果、一般サービス業での市場規模が最も大きくなり、次いで、卸売業、製造業の順になった。


音声指示/音声操作市場規模(単位:百万円)(業種別)

 ノークリサーチでは、中堅・中小企業が取り組む可能性のある「音声指示/音声操作」として 「業務システムを音声で操作する」「音声操作端末を通じて一般消費者向けにサービスを提供する」に大別されるとし、 「業務システムを音声で操作する」ソリューションは、高度な自然言語を理解する技術よりも、騒音の中でも特定の キーワードを正確に聞き取る技術が重要となり、「一般消費者向けにサービスを提供する」ソリューションでは、人工知能/機械学習の技術も必要になってくるとした。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  3. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  4. セキュリティ

    2025年はクラウドを標的にする攻撃が増加!?調査レポートに見る、今後警戒すべき攻撃トレンド

  5. セキュリティ

    Microsoft Copilot for Security--DXをまい進する三井物産が選んだ理由

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]