SAP、新興企業向け投資ファンドを設立--エコシステム拡大へ

Natalie Gagliordi (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2017-03-24 10:15

 独SAPは現地時間3月23日、同社のプラットフォームやデータ、APIを活用する新興ソフトウェア企業向けの投資ファンドとして「SAP.iO Fund」を設立したと発表した

 同ファンドの初期投資額は3500万ドル。最初に同ファンドから資金を獲得したのは、カリフォルニア州サンノゼに拠点を置くParable Sciencesだ。同社は機械学習アナリティクスを手がけており、Paradataとしても知られている。

 SAPによると、対象とする新興企業のシードラウンド1回につきおよそ25万ドルを投資する計画だという。

 またSAPは今回、新興企業向けのインキュベータープログラム「SAP.iO Foundry」をローンチしたとも発表した。その拠点はドイツのベルリンと米国のサンフランシスコに置かれる。

 SAPの最高経営責任者(CEO)Bill McDermott氏は「SAP.iOによって、われわれの35万という顧客のためにデジタル変革の加速を後押しする新たなエコシステムが作り上げられる」と述べている。

 SAPは、新興企業に向けたこれらの取り組みによって、同社のソフトウェアおよびテクノロジのエコシステムを、特に機械学習やビッグデータ、IoTの面で拡大したいと考えている。機械学習や人工知能(AI)への取り組みでは、SAPの競合企業や、さまざまな法人向けテクノロジのエコシステムが先行している感もあるとはいえ、同社は今回の動きでその取り組みを加速させるはずだ。


提供:SAP

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]