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ペースレイヤ戦略に立って「ポストモダンERP」に移行せよ--NTTデータ

日川佳三

2017-04-04 08:33

 3月16日、「ガートナー エンタプライズ・アプリケーション戦略&アプリケーション・アーキテクチャ サミット2017」のセッションの1つとして、NTTデータでコンサルティング&マーケティング事業部部長を務める廣瀬智之氏が登壇。「デジタル時代に求められるポストモダンERP実現へのマイルストーン」と題して講演した。

廣瀬智之氏
NTTデータ コンサルティング&マーケティング事業部 部長 廣瀬智之氏

 ポストモダンERPとは、統合型の基幹業務システム(ERP)を使っていた「モダンERP」時代の次に来るERPの姿で、中心にコアERPを据えつつ、周囲にクラウドERPを組み合わせた形態を指す。変化の少ない業務をコアERPに任せつつ、SCM(サプライチェーン管理)のような変化に富んだ差別化領域の業務をクラウドERPで実現し、これらを疎結合でつなぐ。

 廣瀬氏は冒頭、ポストモダンERPの潮流を生んでいる背景を説明した。現在は業務のデジタル化が進んでいる。デジタル化は、ビッグデータを取り扱う業務だけでなく、バックオフィスを含めた企業全体に影響を与える。「業務プロセス全体の変革が求められている」(廣瀬氏)

 ERPは、1990年代前半まではレガシーERPの時代で、会計ソフトや人事ソフトなど、それぞれ異なった業務ソフトをベストオブブリード型で組み合わせていた。その後にモダン化し、機能を統合したシングルインスタンス型のERPスイート製品が使われるようになった。ここ数年はポストモダン化し、疎結合型のアプリケーション群で再構成したERPとなった。

 ここ数年は、レガシーERPからポストモダン型ERPへ移行する需要が大きいという。レガシー化しているERPへのユーザー満足度を調査してみると、多くは不満を感じている。改善したくても、デジタル化の波が来ていることから、IT人材は今後いっそう不足していく。

変化の頻度に応じて業務システムを分けるペースレイヤ戦略

 レガシーERPが抱える課題に対しては、ペースレイヤのアプローチを取り入れることが大切だと廣瀬氏は言う。ペースレイヤとは、変化の頻度(ペース)の違いに応じて業務アプリケーションをレイヤ(階層)に分類するアプローチを指す。

 具体的には、革新的なことに取り組む業務領域で最も激しく変化する「革新システム」、他社との違いを生む競争力優位な業務領域で変化のペースが速い「差別化システム」、他社と同じで一向に構わない業務領域で変化が遅い「記録システム」の3段階に分ける。

 企業はまず、どの業務機能が差別化領域なのか、革新領域なのかを調べる。さらに、それぞれの業務機能について最適なシステムを考え、レガシーERPからの移行計画を立てる。

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