ここで、クラウド内のどこに、そしてどのようにHadoopを配備するのかという興味深い疑問が湧いてくる。
あなたの組織がオンプレミスとオフプレミスをまたがるハイブリッド配備を計画しているのであれば、常に名前が挙がってくる3大プロバイダーのサービスで同じ環境を実現できるだろう。この場合、IT部門はインスタンスを頻繁に管理しなければならなくなる。しかし「Cloudera Enterprise」(あるいは「Hortonworks Data Platform」)を用いれば、データのガバナンスを手にしつつ同じ環境を作ることができる。ただ、IT部門は従来のデータセンター運用と同様に、クラウドインスタンスの頻繁な配備やパッチ適用、管理作業が必要となるという短所がある。
一方、あなたの組織がクラウド上のHadoopに賭けるという場合、AWSやAzure、「Google Cloud」が提供するフルマネージド型のサポートによってパッチ適用といった煩わしさから解放される。また、組織のニーズが極めて特殊である、あるいはプロジェクト駆動である場合には、第3の選択肢もある。それは、アラカルトで機械学習サービスや、Sparkのサービスを選ぶというものだ。
まとめると、クラウド分野におけるClouderaの行く手には大きな機会が待ち受けている。それはあらゆるガバナンスを有したマネージドサービスと、コアプラットフォームのセキュリティという2つの世界双方の良いところを提供できるというものだ。Clouderaはこの機会を生かす戦略を採るだろうか?
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。