編集部からのお知らせ
解説:広がるエッジAIの動向
Check! ディープラーニングを振り返る
日本株展望

円高不安から株安に--企業業績は改善

ZDNet Japan Staff

2017-03-28 11:09

今日のポイント

  1. トランプ大統領の政策実行能力に疑問符がついたことからドル安(円高)が進み、日経平均は1万9000円を割れる。27日のNYダウは45ドル安の2万550ドルで下げ幅は小さいが、8営業日続落
  2. 政治不安・円高不安は続くが、日本の景気・企業業績の改善は続くと予想。日経平均で1万9000円割れではいったん押し目買いが入る可能性も

 これら2点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

円高進行で日経平均に下値リスク

 27日の日経平均は前週末比276円安の1万8985円と、再び1万9000円を割り込んだ。トランプ政権が議会に提出した「オバマケア代替案」が身内である共和党議員の反対で廃案に追い込まれたことを受け、ドル安(円高)が進んでいることが嫌気された。

 27日の東京市場で、一時1ドル110.10円まで円高が進んだことが嫌気され、日経平均は1万9000円を割れた。外国人投資家は、円安なら日本株を買い、円高なら日本株を売る傾向が顕著である。2~3月は為替が円高方向に進んでいるために、外国人投資家は日本株を売り越している。日銀の日本株ETF(上場投資信託)買いによって、外国人の売りを吸収している状態だ。

 28日の日本時間午前6時現在、為替は1ドル110.63円。27日のNYダウは45ドル安の2万550ドルで下げ幅は小さいが、8営業日続落となった。

日経平均とドル円為替レートの動き:2016年1月4日~2017年3月27日

日経平均とドル円為替レートの動き:2016年1月4日~2017年3月27日
注:楽天証券経済研究所が作成

 2016年以降の日経平均と為替の大きな流れを振り返ると以下の通り。

  1. 2016年前半:円高が進む中、外国人の売りで日経平均は急落
  2. 2016年後半:円安が進む中、外国人の買いで日経平均は急騰
  3. 2017年:じりじり円高が進む中、外国人は日本株をやや売り越しているが、日経平均は今のところ高値を保っている

 以上の流れから、さらに円高が進むと外国人の売りが増えて、日経平均がさらに下落するリスクが高まる。

円高不安・政治不安と景気・企業業績の回復期待の綱引き

 日本株の動きは、為替変動だけで決まるわけではない。世界景気が改善しているか悪化しているかも日本株の動きに大きな影響を与える。2016年前半と2017年では以下の通り、世界景気の状況が異なる。

  1. 2016年前半:世界景気が悪化する中、大幅な円高が進み、日経平均は急落
  2. 2016年後半:世界景気に底打ちの兆しが広がる中、大幅な円安が進み、日経平均は急騰
  3. 2017年:世界に政治不安が広がり、為替は円高方向に動いているが、景気・企業業績の回復色が強まったことから日経平均は高値圏を維持

 まとめると、今の日経平均は、景気・企業業績の改善期待が強材料、政治不安・円高不安が弱材料となり、強弱材料の綱引きとなっている。

 足元、トランプ不安や(森友学園をめぐる)日本の政治混迷、円高不安に焦点が当たったため、日経平均は下落したが、いずれ日本の景気・企業業績の拡大に焦点が当たれば、日本株に見直し買いが入ると予想している。

 日経平均がどこまで下がり、いつ反発するか予測するのは困難だが、景気・企業業績の改善が続くと考えているので、今の押し目で好業績割安株を少しずつ時間分散しながら買っていくのは問題ないと考えている。

 過去記事は、キーワード「日本株展望」から読めます。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

Special PR

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]