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GEに聞く「デジタルゴースト」--「デジタルツイン」のアプローチを制御システムのセキュリティに

Larry Dignan (ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2017-03-31 06:30

 サイバー攻撃から組織の機器を防御するうえで、General Electric(GE)はどのような戦略を推し進めているのだろうか?本記事では、同社がどのようなかたちで物理的な状況をモニタリングしていこうとしているのかについて、同社の研究および開発を担当するGE Global Researchの一翼を担うGE Software ResearchのバイスプレジデントであるColin Parris氏に話を聞いた。

 GEは、「Digital Ghost」(デジタルゴースト)と同社が呼ぶものに基づいた製品のローンチ計画を進めている。デジタルゴーストは、同社が提唱する「デジタルツイン」(物理的な資産を仮想環境内に再現したもの)というテクノロジと、産業制御テクノロジを組み合わせることでサイバー攻撃を阻止しようとする取り組みだ。

 1年以内の商品化が見込まれているこの取り組みは、物理学を用いてサイバー攻撃を防御するという目的を持っている。これにより産業機械は攻撃を受けた場合、異常を検知して自己免疫反応を引き起こすというようなことが可能になるはずだ。

 GEの計画は、スマートグリッドだけでなく、スマートシティという面でも幅広い可能性を秘めている。同社は既にデジタルツインテクノロジを利用し、物理的なエンジンやタービンの使用と損耗を模倣するモデルを作り上げ、自社のメンテナンスサービスの効率向上に役立てている。

 以下は、Parris氏とのインタビューで語られた重要な内容をまとめたものだ。


GE Software ResearchバイスプレジデントのColin Parris氏

デジタルゴーストとは何か?

 Parris氏によると、デジタルゴーストはGEのデジタルツインを補完する取り組みだという。デジタルゴーストは実質的に、産業テクノロジにおける制御システムを仮想環境内に再現したものだ。攻撃を受けた場合、タービン(あるいはエンジン)のセンサが異常を検知し、さらなる調査が必要だと伝える。Parris氏は「われわれは物理学を用いて、何が起こっているのかを見極めている」と述べるとともに、「われわれは、機械の正常な状態を把握している」と述べている。例を挙げると、サイバー攻撃者がセンサをかく乱した場合、あるセンサが20度を示し、別のセンサが200度を示していれば、そのことを明らかにできる可能性がある。

なぜ制御システムなのか?

 あらゆる制御システムにはプロセッサチップが搭載されており、そのチップに対する入力すべてはシステムの運用と結びついているとParris氏は述べている。電源や信号、物理的な変化はすべて判断材料となる。制御システムを用いることで、企業はインフラの保護を強化できるようになる。Parris氏は「問題を分割できるとともに、異常を隔離し、機械を稼働させ続けられるようになる」と語っている。

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