LinuxがなければGoogleはなかった。オープンソースソフトウェアはGoogleにとってそれほど重要だ。Googleは毎日オープンソースのコードを利用し、作成している。2017年だけを見ても、「Chrome for iOS」、ファイル共有の「Upspin」、実験的なエンドツーエンドの電子メール暗号化の「E2EMail」、JPEGエンコーダ「Guetzli」などのオープンソースプロジェクトを公開している。Googleは、こうしたあらゆるオープンソースプロジェクトの情報をまとめたウェブサイト「opensource.google.com」を公開した。
GoogleのOpen Source Programs Officeのソフトウェア開発者Will Norris氏はブログ記事で、「フリー/オープンソースソフトウェアは、早期からGoogleにとって技術的、組織的な土台の一部となっている」と記している。「Linuxカーネルが動くサーバから、他チームのあらゆるコードにパッチを当てることができるという社内の文化まで、オープンソースはわれわれがやること全ての一部となっている。その一方で、われわれは数百万行というコードをオープンソースとして公開しており、「Google Summer of Code」「Google Code-in」などのプログラムも展開している。また、Software Freedom Conservancy、Apache Software Foundationなどの組織を通じてオープンソースプロジェクトやコミュニティを支援している」(Norris氏)
Googleが開設したopensource.google.comは、「われわれのイニシアティブ全てを、どのようにオープンソースを使用、リリース、サポートするかの情報と結びつける」ものとなるとGoogleは説明している。
Googleはオープンソースに特化したウェブサイトを開設する理由について、「Googleは、オープンソースは誰にとってもメリットがあるものだと考えている。オープンに、フリーに提供することで、コラボレーションや技術の開発を可能にして推奨し、現実世界の問題を解決できる」としている。
opensource.google.comは、GitHubのようなソースコードのサイトではない。Googleのオープンソースプロジェクトのディレクトリにアクセスできる。
Norris氏は、「どのプロジェクトに人が関心を示すのかわからないので、できる限りいつでもチームがコードをリリースできるよう支援する」という。その結果、数千ものプロジェクトをオープンソースライセンスの下で公開している。非常に多くのプロジェクトがGitHubや、セルフホスティングするGitサービス上で提供されている。
Norris氏はまた、Googleでどのようにオープンソースを実践しているかについてのドキュメンテーションを公開していると述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。