富士通と特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)は、「PostgreSQL」技術者育成におけるパートナーシップを締結した。PostgreSQLは、多くの企業が採用を進めているOSSデータベースだが、導入や運用が可能な専門技術者が不足しているため、その育成が急務となっている。
今回、富士通のミドルウェア関連の技術者認定制度「富士通ミドルウェアマスター」の「データベース」資格試験に、LPI-Japanの「OSS-DB技術者認定試験 Silver(OSS-DB Exam Silver)」を取り入れ、4月1日より試験の申し込み受付を開始した。
「富士通ミドルウェアマスター」の「Professional データベース」体系図
LPI-Japan の「OSS-DB技術者認定試験」は、2011年7月1日より実施しているもので、PostgreSQLを基準のRDBMSとして採用している。PostgreSQLの基本的な設計・開発・導入・運用ができる技術者を認定するOSS-DB Exam Silverと、PostgreSQLを用いた大規模なデータベースシステムの改善・運用管理・コンサルティングが可能な技術者を認定する「OSS-DB Exam Gold」の2種類の試験がある。
また、OSS-DB Exam Silverに合格することで「OSS-DB Silver」、さらにOSS-DB Exam Goldに合格することによって「OSS-DB Gold」の資格を取得できる。
富士通ミドルウェアマスターは、同社のミドルウェア製品を扱う技術者を対象にした試験の合格者に、資格を認定する制度。「データベース」「アプリケーション基盤」「運用管理」「セキュリティ」「クラウド」「モバイル」「セールス」の7分野の資格がある。2002年より認定を開始しており、現在約4万人の認定者がいる。
今回、富士通ミドルウェアマスターに「FUJITSU Certified Middleware Professional データベース Standard」と「FUJITSU Certified Middleware Professional データベース Enterprise」の2つの資格を新設する。Standardの資格取得条件は、OSS-DB Exam Silverの合格。Enterpriseは、OSS-DB Exam Silverの合格と富士通のe-learning受講が資格取得条件となっている。
富士通はグループ全体で、2018年3月末までにOSS-DB Exam Silverの合格者が1000人規模に増えると見込んでいる。