IDC Japanが先頃発表したSDN(Software Defined Network)およびNFV(Network Functions Virtualization)の国内市場予測によると、2016年の市場規模は366億円となった。2021年には1601億円に達するとの見通しだ。
SDN市場では特にデータセンター分野での導入が進んでおり、2016年は70.8%の成長を記録した。マイクロセグメンテーションやネットワーク自動化などの用途に適したベストプラクティスの広がりがけん引役になり、2021年まで年率30.2%の成長が予想されている。
企業ネットワーク分野ではマルウェア感染や情報漏えいを防ぐセキュリティとしての「入口/出口対策」にSDNが有用との認識が浸透。2021年まで年率36.8%の成長が見込まれている。
通信事業者におけるSDNやNFVは、一部で商用サービスの提供環境に導入され、IDCは着実に進展しているとみる。今後は基幹のネットワーク装置におけるNFV化が進むとして、2021年まで年率31.7%の成長が予測されるという。
国内SDN市場予測