編集部からのお知らせ
解説:1st ? 2nd ? 3rd ? データ活用での選択
セキュリティの懸念高まる産業用制御機器

「イノベーションに不可欠」--デジタル化推進企業が大幅に増加:IDC

山田竜司 (編集部)

2017-04-07 07:00

 IDC Japanは4月6日、国内のユーザー企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組み状況に関する調査結果を発表した。国内企業の約半数が、5段階中3番目のステージ(標準基盤化:DXに向けた取り組みは企業戦略と連携しているが短期的)の成熟度にあるという結果が出た。


IDC Japan ITサービス/リサーチマネージャー 木村聡宏氏

 IDCでは、DXを「企業が第3のプラットフォーム(クラウド、ビジネスアナリティクス、モバイル、ソーシャル)技術を利用して、新たな製品やサービス、ビジネスモデル、新しい関係を通じて価値を創出し、競争上の優位性を確立すること」と定義している。

 この調査では、このようなデジタル技術活用による企業のビジネス変革の可能性について、「リーダーシップ」「オムニエクスペリエンス」「ワークソース」「運用モデル」「情報変革」の5つの側面から調査、これらを総合してDXに対する取り組みの成熟度を分析したという。


デジタル技術活用による企業のビジネス変革の可能性について、「リーダーシップ」「オムニエクスペリエンス」「ワークソース」「運用モデル」「情報変革」の5つの側面から調査

 その結果、国内企業のDXの成熟度は、ステージ1(個人依存)が前年比13.5ポイント減の3.7%、ステージ2(限定的導入)が同27.8ポイント減の17.8%、ステージ3(標準基盤化)が同17.4ポイント増の46.1%、ステージ4(定量的管理)が同20.9ポイント増の28.1%、ステージ5(継続的革新)が3.1ポイント増の4.4%であるという結果が出た。

 国内企業の約半数が、ステージ3(標準基盤化)に位置しており、評価尺度別に分析しても5つの側面のすべてでステージ3の企業が最も多いという結果だった。


N= 533

 IDC Japan ITサービス/リサーチマネージャー 木村聡宏氏は「企業ITの役割は生産性向上の要素が強かったが、もはや(IoTやFinTechなど)ITなくしてはイノベーションを創出できない時代になっている」と指摘。

 同アンケートで「今後最も重要な経営課題」として、全体の27.4%が「新規事業/イノベーション創出」を挙げ、最も多くの回答を集めたというデータを示し、デジタル技術によって新たなビジネスを生むDXが重要であるという背景を説明した。

 2016年から大幅に成熟度が上がった理由として「2016年の調査はデジタル関連のキーワードの知名度が低く、やや低い値が出た可能性がある」としつつ、企業戦略の一環として全社的にDXを重視して取り組む企業が増えている点を示した。

 一方、その取り組みは短期的で、従来のビジネスの効率化が中心であるという。DXの成熟度を上げる取り組みとして、実証実験など段階的な取り組みではなく全社的な取り組みにすることを挙げた。実際、成熟度が高い会社は情報システム部門とは別に、推進室や推進部署を設置しているという。

 調査はこの1月に、従業員1000人以上の大規模企業に所属する、部長クラス以上、あるいは予算・企画などの意思決定者である係長クラス以上の533人に対してウェブでアンケート調査を実施した。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

Special PR

特集

CIO

セキュリティ

スペシャル

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]