IDCによると、コグニティブシステム、人工知能(AI)システムに対する支出は、2017年に125億ドルに達するという。これは前年から59.3%の増加となる。こうしたAIシステムの市場規模は2020年までに年平均成長率54.4%で推移し、売上高が460億ドルを超える見込みという。
2017年の最大の支出分野はコグニティブアプリケーションで、支出額を45億ドルとIDCは予想している。データを管理、アクセス、分析するのに利用するツールを備えたコグニティブとAIソフトウェアプラットフォームへの支出は25億ドルと見込んでいる。
一方、コグニティブとAIサービスを展開するのに必要なサービス分野への支出は、35億ドルを超える見通しだ。ハードウェア分野への投資は19億ドルと予想している。
事例としては、品質管理検証とレコメンデーション、診断と治療、顧客サービス自動化、セキュリティ、不正調査などが先行すると予想している。こうした事例が、2017年のAIシステムへの支出の約半分を占めるという。2015〜2020年の間、最も急速な成長が予想されるのは公安と緊急対応、製薬研究開発だ。
地域別にみると、最大の市場は米国で、2017年のAIへの支出額は97億ドルになるという。次いで、EMEA(欧州、中東、アフリカ)となる。2020年までに、アジア太平洋が2番目になるとIDCは予想している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。