インフラストラクチャ・アズ・コードのメリット
このDockerfileがもたらすメリットはどのようなものでしょうか。まず、IT部門や開発部門は、Dockerfileによって意思疎通を標準化できるようになります。実際にコード化の作業をしなくても、Dockerfileを見るだけで、稼働するOSの雛形、バージョン、アプリケーションが何か、どのように起動するのかがわかります。
人間同士の電話やメールでのやり取りといったミスの入り込みやすい俗人的な作業を極力減らし、システムの構築に関わる人間同士の意思疎通は、Dockerfileを基点に行うことができるのです。ビジネスの変化が激しい昨今、IT部門に求められる「システムの変更」や「新しいアプリの公開」は、DockerfileのようなOSとアプリ環境の自動構築の仕組みが大きな役割を果たしているのです。