しんきん情報、オープンAPIの共通基盤構築に着手

ZDNET Japan Staff

2017-04-10 16:23

 全国の信用金庫向けにシステムサービスを展開するしんきん情報システムセンターが、「オープンAPI共通基盤」を構築する。これを支援する日本IBMが4月10日に発表した。

 同センターのオープンAPI共通基盤は、複数の信用金庫が同一環境内において任意のFinTech企業との接続を可能とするマルチテナント型の共通API基盤になる。銀行を中心にFinTechへの取り組みが急速に進む中で、信用金庫でもFinTechによるサービスの早期開始に向けたITシステムの構築が課題になっていた。

 同基盤では日本IBMの「FinTech 共通API」を利用し、口座情報や残高、入出金明細などの照会といったサービスと既存インターネットバンキングや勘定系システムをアプリケーション間で接続できるようにする。このAPIは、「Banking Industry Architecture Network」に基づいてオープンかつ汎用的であるのが特徴という。IBMのAPI管理および運用ソフトウェア「IBMR API Connect」とゲートウェイアプライアンスの「IBM DataPower Gateway」も採用し、認証標準のOAuth2.0などに準拠したセキュリティも確保するとしている。

 IBMによれば、FinTech 共通APIは会計ソフトベンダーやFinTech企業と接続検証で実績がある。同基盤は12月中に稼働を予定している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Google Chrome Enterprise が実現するゼロトラスト セキュリティの最新実情

  2. ビジネスアプリケーション

    ITSMに取り組むすべての人へ、概要からツールによる実践まで解説、「ITSMクイックスタートガイド」

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. セキュリティ

    あなたの会社は大丈夫?--サイバー攻撃対策として必要な情報セキュリティの早分かりガイドブック

  5. セキュリティ

    いまさら聞けないPPAPの問題点、「脱PPAP」を実現する3つの手法と注目の"第4のアプローチ"とは

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]