Microsoftは米国時間4月10日、コンテナオーケストレーションツール「Kubernetes」を手がける新興企業Deisを買収する契約の締結を発表した。買収金額は公表されていない。
MicrosoftのCloud & Enterpriseグループ担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めるScott Guthrie氏は10日、同社のブログへの投稿で、サンフランシスコに拠点を置くDeisのテクノロジにより、「Windows」や「Linux」のコンテナポートフォリオに磨きがかかるだろうと述べている。また同氏によると今回の買収は、「Microsoft Azure」がコンテナ化されたワークロードの最適な稼働環境であることを保証するための取り組みの一環だという。
Deisの最高技術責任者(CTO)Gabe Monroy氏はブログへの投稿で、同社のチームが「Workflow」や「Helm」「Steward」への貢献を継続するとともに、「Kubernetesコミュニティーとの緊密なかかわりを維持する」と述べている。
Microsoftは2014年に、Kubernetes関連の開発でGoogleと協力する計画を発表していた。Kubernetesは、アプリケーションコンテナの配備や、スケーリング、運用の自動化を可能にするオープンソースのコンテナクラスタ管理ツールだ。Microsoftは2017年2月に、同社の「Azure Container Service」(ACS)上でKubernetesによるコンテナオーケストレーション機能の一般提供を開始している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。