VMwareは米国時間4月11日、ソフトウェア定義ストレージプラットフォーム「vSAN」の最新版「vSAN 6.6」を発表した。業界初というネイティブのハイパーコンバージドインフラ(HCI)セキュリティ、総所有コスト(TCO)を下げるインテリジェントなオペレーション、最新のハードウェアとアプリケーションのサポートなどが加わった。
VMwareはおおよそ半年に1度、vSANの最新版をリリースしている。バージョン6.6には20以上の新機能が加わっており、VMwareの製品・ストレージ・可用性担当バイスプレジデントのLee Caswell氏によると、顧客がマルチクラウド環境に移行するのに必要な柔軟性を得られる新機能もあるという。
例えば、保存データに対するネイティブの暗号化を実現し、顧客は任意のvSAN認定ハードウェアを使うことができる。高価な自己暗号化ドライブ(SED)に依存する必要はない。
また、HCIソフトウェアをオンプレミスまたはオフプレミスで実装するための選択肢も提供する。これには15社のサーバベンダーが含まれる。VMwareは自社のハイパーバイザ「vSphere」のみをサポートするが、ハードウェアの点では選択肢があることは顧客にとって重要だとCaswell氏は説明する。
顧客は「承認されたサーバリスト、既存の購入意思決定、最新の技術などに基づいてサーバベンダーを選びたいと考えており、選択肢があることに期待している」とCaswell氏は述べた。
VMwareのソフトウェアスタックはすでにIBM Cloudで利用できる。2017年中には、Amazon Web Services(AWS)で唯一HCIを提供するベンダーとなる。
vSAN 6.6はまたストレッチクラスタを強化し、サイトとローカル環境を保護する。クラウド分析によりvSAN環境を最適化し、ハードウェアのメンテナンスを自動化できるという。これらにより、IT部門の予算を抑えることができるという。
提供:David Jensen/VMWare
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。