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日本株展望

北朝鮮・シリア不安で円高--どうなる日本株?

ZDNet Japan Staff

2017-04-12 11:02

今日のポイント

  1. 外務省は11日、北朝鮮が核実験やミサイル発射を繰り返していること、米軍が朝鮮半島近海に空母を急派したことを受け、「韓国への滞在・渡航を予定している方、すでに滞在中の方は最新の情報に注意してください」とする海外安全情報(スポット情報)を発表
  2. 北朝鮮・シリアに絡む地政学リスクの高まりを背景に円高が継続。日本時間で12日午前6時現在、1ドル109.60円。円高を受け、11日のCME日経平均先物(6月限)は、1万8640円(11日の日経平均終値比107円安)に下落
  3. 北朝鮮やシリア不安の他にも、中国の海洋進出や米中対立など、世界中に政治不安は尽きない。ただ、世界と日本の景気・企業業績の回復色が強まっており、当面の日経平均の下値は限られると予想

 これら2点について楽天証券チーフグローバルストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

強材料と弱材料が拮抗:世界景気が回復色を強める中、世界に政治不安が広がる

 日経平均は、2017年に入ってから、強材料(世界景気が回復)と、弱材料(世界に政治不安が拡大)の綱引きで狭い範囲(1万8900~1万9600円)のボックス相場になっていた。ただ、4月に入ってから政治不安の拡大を嫌気して、ボックスを下へ抜けた。

日経平均日足:2016年11月11日~2017年4月11日

日経平均日足:2016年11月11日~2017年4月11日
注:楽天証券マーケットスピードより作成

 日本株を動かしているのは外国人である。外国人が売り越すと日経平均が下がり、外国人が買い越すと上がる傾向が20年以上続いている。その外国人が世界の政治不安の高まりを受けて、日本株を売り越したことが、日経平均がボックスを下抜ける要因となった。

日経平均と外国人の売買動向(買越または売越額、株式現物と日経平均先物の合計):2016年1月4日~2017年4月11日

日経平均と外国人の売買動向(買越または売越額、株式現物と日経平均先物の合計):2016年1月4日~2017年4月11日
出所:東証データより楽天証券経済研究所が作成
注:上のグラフの外国人売買で、棒グラフが上(プラス方向)に伸びているのは買越、下(▲の方向)に伸びているのは売越を示す

 ただし、昨年1~3月のように外国人の売りが長期化し、日経平均がここからさらに暴落するとは考えていない。昨年1~3月は、世界の政治不安が広がる中で世界景気も悪化していた。政治と経済の両方に不安がある中で「世界景気敏感株」であり「世界の政治不安敏感株」である日本株を大量にしつこく売り続けた。

 今は、世界の政治不安は拡大しているものの、世界景気は回復色を強めている。米国や中国、東南アジア、欧州が同時に回復しており、ここから日本株がさらに大きく売り込まれるとは考えていない。ただし、日本と地理的に近い北朝鮮の不安が続く間は外国人の日本株売りは続く可能性がある。

世界中で政治不安が拡大

 世界の株式市場の上値を抑えているのは、トランプ期待がトランプ不安に変わりつつあることである。トランプイベントの市場評価は、以下の通り。3月以降はネガティブなイベントが増えている。

トランプイベントの市場評価:2016年11月に大統領選に勝利してからの流れ

トランプイベントの市場評価:2016年11月に大統領選に勝利してからの流れ
出所:楽天証券経済研究所が作成

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