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日本株展望

北朝鮮・シリア不安で円高--どうなる日本株? - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2017-04-12 11:02

 政治不安は米国だけではない。3月以降、世界で同時に政治不安が広がっている。トランプ不安を含め、以下が問題となっている。

  1. トランプ期待がトランプ不安に転換
  2. 東アジアの地政学リスク高まる(北朝鮮の暴走、米中関係悪化)
  3. 中東の地政学リスク高まる(米シリア攻撃でシリア和平遠のく、米ロ関係悪化)
  4. 欧州政治不安(4~5月仏大統領選で「反EU」「フランス第一」を掲げる国民戦線ルペン党首が当選に近づく懸念)
  5. 日本の政治混迷(森友学園問題)

日本の景気・企業業績に回復期待が強まる

 日本の景気・企業業績の現状をよく表す、日銀短観の大企業DIを見ると、製造業・非製造業ともに景況が改善していることがわかる。

日銀短観 大企業製造業・非製造業DI:2012年3月~2017年3月

日銀短観 大企業製造業・非製造業DI:2012年3月~2017年3月
出所:日本銀行

 日本の企業業績は、前期(2017年3月期)と今期(2018年3月期)で好調が見込まれる。

東証一部上場 3月決算主要841社の連結純利益(前年比)

東証一部上場 3月決算主要841社の連結純利益(前年比)
出所:楽天証券経済研究所が作成

 目先、日経平均は北朝鮮問題を受けて下落が続きそうだが、下値は限られると予想している。夏場にかけて、業績拡大を織り込んで上値を試す局面があると予想している。

シリアへの米ミサイル攻撃、日本への影響

 3つの影響が考えられる。

(1)原油価格に低下圧力

 中東の紛争は、かつては原油の買い材料だったが、今は異なる。中東で紛争があっても、それで原油供給が途絶えることは過去の事例ではほとんどない。米ミサイル攻撃のニュースで原油先物は上昇したが、落ち着きを取り戻せば、原油は反落する可能性がある。

 今、原油価格を支えているのはOPECの減産合意だ。サウジが減産を主導し、原油価格を下支えしている。ところが、シリアで、イランが支援するアサド派と、サウジが支援する反アサド派の戦闘が激化すれば、サウジとイランの関係が悪化し、再び、増産競争が起こる懸念がある。

(2)米国がシリアや北朝鮮に積極関与する姿勢を示した影響、どう出るか?

 シリアへのミサイル攻撃は、米国がシリアだけでなく北朝鮮問題にも積極関与する意思を表明をしたものだ。これで、中東・東アジアの地政学リスクが一段と高まった。今後、米軍の関与で北朝鮮問題が鎮静化に向かうのか、現時点で判断できない。

 中東・東アジアの地政学リスクが拡大し続ければ「円高株安」、リスクが鎮静化すれば「円安株高」に進むことが想定される。

(3)日ロ経済協力への期待の低下

 米ロ関係が改善すれば、日ロ経済協力が進展する期待があった。ところが、米シリア攻撃で米ロ関係が悪化し、北方領土問題も解決が遠のいたと考えられる。これで日ロ経済協力の進展も見込みにくくなった。

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