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クラウドの新時代見据え--開発者との連携強化に向けたIBMの取り組み - (page 2)

Stephanie Condon (ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2017-04-13 06:30

 しかしIBMの顧客は、まだその点を完全に把握していないかもしれない。Tejada氏によると、企業は「ビッグデータの爆発的普及において目にしたものとそう変わらない学習プロセス」を経験することになるという。企業は、データ科学者やデータアーキテクトといった新たな役割が社内にどう収まるのかを理解するまでに、かなりの時間を要したのだ。

 これに対してクラウドでは、IBMは台頭する企業ニーズに応えるために開発者を積極的に訓練することで、新たなテクノロジの採用によって生み出される課題に備えておこうとしている。

 こうした訓練の一部は、教育関連グループの支援というかたちで実施されている。例を挙げると、同社は非営利団体Girls Who Codeを支援し、次世代の女性開発者たちが「IBM Bluemix」プラットフォームの利用方法を学べるようにしている。

 また同社は最近、テクノロジ学習プラットフォームを手がけるGalvanizeと提携し、コグニティブ分野やクラウド分野、データ科学分野の訓練イニシアティブをBluemix上でホスティングし、提供していくことを発表している。これには、機械学習やAIとともに、同社のビジネスアプリケーションを取り扱う4週間のオンラインコースも含まれている。また、2日間にわたってワークショップやハンズオン形式のラボが設けられるイベント「Cognitive Builder Fair」における個人的な開発者訓練セッションとともに、掘り下げた訓練セッションやネットワーキングイベント、会合、ハッカソン、コンテストが実施されるイベント「Cognitive Builder Space」も開催される。

 Tejada氏によると、開発者らは新たなテクノロジを学習する際、「没入感のある環境を好む」とともに、「専門家と話せることを特に重視する」という。

 IBMはクラウド時代において誰もが認めるリーダーになることを目指すなか、既存のエンタープライズ顧客ベースにとどまらず、リーチを拡大しようとしている。同社は最近、ワシントン州シアトルに拠点を置く新興企業PlayFabとの新たな提携を発表している。PlayFabは、「RollerCoaster Tycoon Touch」といったゲームを支えるバックエンドプラットフォームを提供する企業だ。「IBM Watson Data Platform」と、PlayFabのバックエンドサービスを組み合わせることで、ゲーム開発者らはユーザーエクスペリエンスをよりよく把握するとともに、より強力なエンゲージメント(無料のゲームである場合、より大きな売上に結びつくリードとなる)を生み出せるようになる。

 RollerCoaster Tycoon Touchの開発者らは、11月に同ゲームをソフトローンチした後、Watsonを活用したシステムを利用してユーザーエクスペリエンスを分析した。そして開発者らは、プレーヤーがよりじっくり学べるチュートリアルを必要としているという、直感に反する事実を学んだのだった。そして同ゲームの再ローンチ以降、1プレイあたりの売上高は10倍になったのだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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