IOPSのデモではSAS/SATA接続の4倍に
SAS/SATA接続のSSDと比べたアーキテクチャの主な違いは、NVMeプロトコルによってパラレル度が上がっていることや、SSDのようなファームウェアによる処理ではなく外部のソフトウェアでI/Oを制御していること。ソフトウェアで制御することによってSSDには存在する余剰領域も要らなくなり、利用効率も高まった。
NVMe接続のDirectFlashは、SAS/SATA接続SSDとフォームファクタは一緒で、コネクタも共通だ。モジュール1個当たりの最大容量は、SAS/SATA接続SSDの512Gバイトに対して、NVMeのDirectFlashは18Tバイトと大きい。
発表会では、既存のミッドレンジクラスのFlashArray//M20と新機種のFlashArray//X70の性能を比較するデモンストレーションを見せた。両機種のフラッシュモジュールの本数を合わせた状態で、同一のワークロードとしてデータベースアクセス(リード80%、ライト20%)を実行した。
デモンストレーションの結果、I/O処理能力は、FlashArray//M20の13万I/O毎秒に対してFlashArray//X70は50万I/O毎秒と約4倍に、レイテンシは0.75ミリ秒に対して0.25ミリ秒と約3分の1に、帯域は500Mバイト/秒に対して2Gバイト/秒と約4倍になった。