富士通は4月18日、世界15カ国の経営層やそれに準ずる意思決定者1614人を対象した「グローバル・デジタル革新調査」の結果を発表した。推進分野ではマーケティングやワークスタイル、運用保守での取り組みが多いことが分かった。
それによると、回答者の89%がデジタル革新に取り組んでいるとし、挙げられたプロジェクトの総数は3408件だった。このうち34%では既に成果が生じており、成果の内容では「売り上げの増加」(46%)、「顧客との関係強化」(44%)、「商品競争力強化」(36%)が上位を占めた。
デジタル革新に向けた取り組み状況(出典:富士通)
取り組み分野はマーケティングが38%で最も多く、ワークスタイル(35%)と運用保守(30%)が続く。業種別では金融・保険や医療・福祉がともに51%で、最も取り組みが多かった。成果のポイントには、「スキルを持った人材の確保」(19%)や「リーダーシップの発揮」(18%)、「革新に対応できる組織やプロセスの整備」(17%)などが挙げられている。
また、回答者の77%は人工知能(AI)を大きな機会であると答え、強化すべき能力では「デジタル技術に関する専門知識」(18%)、「発想力や創造性」(17%)が挙げられた。