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「タレントマネジメント市場を作り直す」コーナーストーン飯島氏 - (page 2)

三浦優子

2017-04-20 08:00

コストを抑えて人事システムの入れ替えが可能に

――「人材情報の可視化」とは、どういうことでしょうか?

 人事は国ごとに給与管理、採用などその国の文化に根付いた部分があるため、すべてを一律に同じものにすることは難しい分野です。ただし、その一方で、各国で共通している部分があります。その一つが人事のコアとなるデータベースです。

 この人事のコアとなるデータベースの中身については国によって異なっていますが、各国共通で利用できる内容へプロファイルを作り直すのが第一歩です。このプロファイルで、どんな教育を受けて、どんな職歴で、どんな業務を担当したのか、海外赴任ができる状態にあるのか否かといった情報を登録していきます。各国にまたがる必要な情報を名実ともにさらけ出して各国共通の情報としてデータベースに登録していくのです。

 日本企業が年功序列、終身雇用が当たり前だった時代は、人事データベースを可視化し、人材を有効活用することを真剣に考えなくても問題は少なかったのだと思います。その時代は人事情報がブラックボックス化していてもよかったでしょう。年に数回、面談するだけで十分だったかもしれません。

 しかし、人材が足りない、グローバルで人材を管理しなければならないとなると、人事データベースを作り直す時期に来ていると思います。

 人事データベースというと、エグゼクティブ候補を対象にしたものと考える方もいるようですが、全従業員の情報を正しく把握することで企業にとっては成長のチャンスがあると思います。

 グローバルで共通する人事情報システムと聞いて「大規模なものが必要なのでは?」と身構えてしまうかもしれません。ですが、当社が提供しているのはクラウドベースです。オンプレミスに比べれば、はるかに短時間で構築できます。

 おそらく、オンプレミスで作ろうとすれば、IT部門が新しいサーバを導入して、セッティングすることが必要になりますから、IT部門の方の負荷が高くなります。当社はクラウドで提供していますから、短期間に低コストで導入が可能になります。運用後の管理などもIT部門にとっては楽になると思います。

山口岳男氏
3月のコーナーストーンが開いた記者会見に登壇した山口岳男氏。同氏は日立総合経営研修所取締役社長も務めていた

――IT部門の担当者にとっては、コーナーストーンのソリューションはどういう位置付けになってくるのでしょう?

 人事データベースはどこの企業も持っているというお話をしました。その中身を変えていくためのコストをクラウドで抑えられる。IT予算が限られた現在、IT部門にとってはプラス効果があるものだと思いますよ。

 お客様にお話を伺っていると、人事部門が必要性に迫られタレントマネジメントを導入することを決断した場合、人事部門はITの知識が豊富であるとは限りません。ですから、人事部門がIT部門に相談に行くことから始まるそうです。そうするとIT部門がお客様側の席に座って人事担当者の話を聞くという構図になることがあるそうです。

 日本の大企業の場合、人事部門もわれわれのソリューションでいえば教育担当、人事管理担当といった具合に複数の担当者に細分化されている場合が多く、数人の人事担当者がIT部門に「どのように人事システムを作り替えるべきか」と相談しに来る。そういった場合、コストや構築の時間を抑えられる当社のタレントマネジメントは有用な武器になると思います。IT部門にとってもメリットがあるものといえるでしょう。

クラウドならではの低コスト、短期導入

――お話をうかがっていると、これまで細分化されていた人事部門の情報をシームレスにつなぎ、情報を有効活用するという考え方は、ERP(統合基幹業務システム)パッケージが登場してきた頃を思い出させます。

 日本にERPパッケージが上陸した時にはクラウドはありませんでした。また、日本企業側もパッケージをそのまま利用することが根付いていなかったため、「独自で作り込みをしたい」というお客様が多かったのだと思います。その結果、カスタマイズを行ったSIer(システムインテグレーター)の権化のようなERPを導入された企業がたくさん出ました。

 クラウド時代になって、そういうカスタマイズを行うことが必ずしも企業にとってメリットではないことを多くの方が認識されていると思います。Samsungグループはカスタマイズなしで当社のソリューションを導入しました。日本でも日立さんは半年というきわめて短期間に導入されています。

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