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日本株展望

恐怖指数が低下 外国人が買い越しに

ZDNet Japan Staff

2017-04-26 10:57

今日のポイント

  1. 北朝鮮をめぐる緊張はやや緩和。フランス大統領選の不安も低下。日米の企業業績に回復色が強まる。その結果、恐怖指数が低下
  2. 日本株は、外国人投資家から見ると、世界景気敏感株であり、世界の政治不安敏感株である。恐怖指数の低下と同時に、外国人投資家が日本株を再び買い越し

 これら2点について楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

恐怖指数が低下

 25日の日経平均は、前日比203円高の1万9079円と、3月30日以来の1万9000円台を回復した。北朝鮮で有事が起こる不安がやや低下、フランス大統領選の不安も低下、さらに、日米で企業業績の回復色が強まっていることを受けて、恐怖指数が低下し、外国人投資家の買いが入ったと考えられる。

日経平均および日経平均ボラティリティー・インデックス推移:
2016年1月4日―2017年4月25日


(出所:日経QUICKより楽天証券経済研究所が作成 ©日本経済新聞社)

 上のグラフをご覧いただくとわかる通り、恐怖指数(日経ボラティリティー・インデックス)は、日経平均が急落する局面で上昇する。上のグラフの①と②では、日経平均が1万5000円割れまで急落し、恐怖指数が急騰している。世界経済と政治の両方に、不安が高まっていたことが、恐怖指数の急騰につながった。

 次に、③のところをご覧いただきたい。2017年3月以降、世界経済は回復に向かっていたが、世界の政治不安が高まり、日経平均が1万8335円まで下落した。ここでも、恐怖指数が上昇している。ただし、恐怖指数が40や50まで急騰した①や②と比べると、③では24までしか上昇していない。

 ①および②では、世界の政治不安と経済不安が両方高まり、恐怖指数が大きく上昇していた。③では、世界の政治不安は高まっていても、経済は改善に向かっていた。そのため、恐怖指数は上昇したとは言っても、水準は低いままだった。

外国人が日本株を買い越し

 日本株を動かしているのは、外国人投資家だ。外国人は、買う時は上値を追って買い、売る時は下値を叩いて売ってくる傾向がある。3月後半から、外国人の売りが増えたことで、日経平均は下落に転じた。

 ただし、4月に入ってから、外国人の売りは止まり、小幅買い越しに転じている。まだ統計は出ていないが、日経平均1万9000円台回復の原動力となった今週の買いは、外国人によるものと考えている。

 外国人から見ると、日本株は「世界景気敏感株」で「世界の政治不安敏感株」だ。世界景気の回復が続く中、世界の政治不安がやや緩んだことから、外国人は日本株を少し買ってきたと考える。ただ、世界の政治不安のネタはまだたくさん残っているので、外国人が本格的な買いモードに転じるか、現時点でわからない。

日経平均と外国人の売買動向(買越または売越額、株式現物と日経平均先物の合計):2016年1月4日―2017年4月25日


出所:東証データより楽天証券経済研究所が作成)
(注:上のグラフの外国人売買で、棒グラフが上(プラス方向)に伸びているのは買越、下(▲の方向)に伸びているのは売越を示す)

 過去記事は、キーワード「日本株展望」から読めます。

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