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ソラコムの玉川CEO--「グローバル展開のキーはスーパーローカル」 - (page 2)

松下康之

2017-05-04 07:00

ーー欧州のイベントを2つ終えられたわけですが、感想は。

 MWCではスタートアップ向け会場で、最も大きなスペースを確保して展示に臨みました。これは本会場のほうではどれだけお金をかけてもHuaweiやEricssonにはブースの大きさでは勝てないので、スタートアップの方で目立とうと。実際にスポンサーとしてはGoogleやMicrosoftよりも上のレベルでした。CeBITも今回はパートナーカントリーとして日本が選ばれた年だったので、本会場にも日本に特化した会場にもブースを出して結果的に2カ所で展示しましたが、良い反響をいただいてます。

 やってみた感想ですが、展示ブースの作り方が欧州と日本では違っていて、日本はとにかく真面目。ちゃんと展示してモノを並べてと言う感じですが、欧州のやり方はもう少しカジュアルというか会話をするスペースがあるんですね。

 食べ物とお酒を置いて来場者と食べたり飲んだりしながらまず話をする。最初にブースを見た時にこの椅子は要るの? と思いましたけど、現地のスタッフが「これは必要だ」と言うのでではそのままやってみようと。

 そういうスペースを用意しなければいけないということを現地のスタッフからは学びました。逆に日本のやり方を取り入れたところもあって、日本だとブースの中にパートナーの人に居てもらって説明員をやるというのは当たり前なんですけど、欧州ではそれはないんですよ。でもソラコムファミリーとして拡がりを出せる良さがあると思います。なので今回、それをやってもらったら「コレは良い!」という結果になりました。

ーーそういう風にお互いが学んでいる訳ですね。海外スタッフとの会話は基本英語で。 

 そうですね。基本的には全て英語でやっています。私の生活のパターンとしては、朝はUSとテレカンをやって、昼は日本の社員と仕事をして、夕方から欧州とテレカン、そういう感じです。細かい所は全て現地のスタッフに任せているので基本的な部分が外れないように、と言う感じです。

 実際にはSlackとかでも会話はしています。ただ現地に行かないとわからないところというのはあるんですよね。人の採用とかも実際に会わないとわからないという部分もありますから。現地スタッフとの打ち合わせは非常に激しくなったりするので初めて見たらケンカしてるのか?と思うかもしれません(笑)が、非常に建設的な会話をしています。

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