セールスフォース、シェアオフィスのWeWorkと提携

Natalie Gagliordi (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2017-04-27 10:28

 Salesforceがワークスペースシェアリングを手がけるWeWorkと新たに提携を結んだ。より多くのスモールビジネスにSalesforceのCRMソフトウェアポートフォリオを提供することが狙いだ。

 今回の提携は、WeWorkが米国で開設したばかりの 「Services Store」から生まれたものだ。Services Storeの狙いは、SMB向けの販売ルートのような役割を果たすことだ。SMBはServices Storeで自らのビジネスの構築と管理、発展に必要なソフトウェアを調達することができる。

 通常のアプリストアとの差別化を図るため、WeWorkはServices Storeのソフトウェアの多くを大幅な値引き価格で提供している。

 今回の提携により、SalesforceもWeWorkの値引きの対象になる。SalesforceはWeWorkのメンバーに対して、Services Storeで自社のソフトウェアを30%オフで提供する予定だ。Salesforceと同様、SlackやAmazon Web Services(AWS)、GoDaddy、Xeroなどの企業も、WeWorkを通して製品を値引き価格で販売している。

 WeWorkのデジタルプロダクト担当シニアバイスプレジデントを務めるRon Gura氏は、「われわれがServices Storeを開設したのは、メンバーが新しいワンストップショップを通して自分に必要なサービスを簡単に閲覧および購入できるよう支援するためだ。誰でも自分が本当に大好きなことをやるためには、適切なサポートが必要だ。われわれがここWeWorkで自分たちのビジネスを発展させ続ける中で、ソフトウェアを通して新たなソリューションを提供することの重要性はますます高まっている」と述べた。

 WeWorkは米国で最も評価額の高い新興企業の1社で、報道によると、現在その額は約170億ドルだという。同社は最近になって、法人顧客をターゲットにするようになっている。先週にはIBMとメンバーシップ契約を締結しており、IBMは最大600人の従業員をニューヨークにあるWeWorkのオフィススペースに移す予定であるという。この契約によって、88 University PlaceにあるWeWorkのビルは事実上、IBMのオフィスとなる。

Salesforce WeWork

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]