Salesforceがワークスペースシェアリングを手がけるWeWorkと新たに提携を結んだ。より多くのスモールビジネスにSalesforceのCRMソフトウェアポートフォリオを提供することが狙いだ。
今回の提携は、WeWorkが米国で開設したばかりの 「Services Store」から生まれたものだ。Services Storeの狙いは、SMB向けの販売ルートのような役割を果たすことだ。SMBはServices Storeで自らのビジネスの構築と管理、発展に必要なソフトウェアを調達することができる。
通常のアプリストアとの差別化を図るため、WeWorkはServices Storeのソフトウェアの多くを大幅な値引き価格で提供している。
今回の提携により、SalesforceもWeWorkの値引きの対象になる。SalesforceはWeWorkのメンバーに対して、Services Storeで自社のソフトウェアを30%オフで提供する予定だ。Salesforceと同様、SlackやAmazon Web Services(AWS)、GoDaddy、Xeroなどの企業も、WeWorkを通して製品を値引き価格で販売している。
WeWorkのデジタルプロダクト担当シニアバイスプレジデントを務めるRon Gura氏は、「われわれがServices Storeを開設したのは、メンバーが新しいワンストップショップを通して自分に必要なサービスを簡単に閲覧および購入できるよう支援するためだ。誰でも自分が本当に大好きなことをやるためには、適切なサポートが必要だ。われわれがここWeWorkで自分たちのビジネスを発展させ続ける中で、ソフトウェアを通して新たなソリューションを提供することの重要性はますます高まっている」と述べた。
WeWorkは米国で最も評価額の高い新興企業の1社で、報道によると、現在その額は約170億ドルだという。同社は最近になって、法人顧客をターゲットにするようになっている。先週にはIBMとメンバーシップ契約を締結しており、IBMは最大600人の従業員をニューヨークにあるWeWorkのオフィススペースに移す予定であるという。この契約によって、88 University PlaceにあるWeWorkのビルは事実上、IBMのオフィスとなる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。