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日本株展望

省力化ニーズ高まる--設備投資関連株に注目

ZDNet Japan Staff

2017-04-27 10:43

今日のポイント

  1. 中国の景気回復と人件費高騰を受け、中国で自動化投資が拡大。日本の設備投資関連株の一部で受注増加につながっている
  2. 工作機械やロボット、FA機器、ベアリング、半導体製造装置などが投資対象として注目

 これら2点について楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

設備投資関連産業で受注回復の兆し

 日本ロボット工業会は、2017年の産業用ロボット出荷額が前年比7%増の7500億円と過去最高になるという見通しを発表している。日本工作機械工業会は、2017年の受注総額が昨年より10%程度増加して1兆3500億円になると予測している。

 中国の景気が回復し、設備投資に増加期待が出ていることが背景にある。中国では、人件費の上昇を受けて、工場での自動化投資ニーズが拡大している。世界トップとなったスマートフォンや自動車、通信関連で投資が伸びる機運がある。

 米国でも設備投資が増える期待がある。米国は、トランプ政権の景気刺激策が動き出せば、インフラ投資やエネルギー開発投資に加え、製造業でも投資が増える可能性がある。

設備投資関連の参考銘柄

設備投資関連の参考銘柄
注:楽天証券経済研究所が作成

わかりにくい中国経済の実態--投資バブル崩壊? 投資回復?

 日本の設備投資関連企業の話を聞くと、中国で設備投資が増勢である。景気回復と人件費上昇を受けて、省力化投資が伸びつつあるようだ。

 中国のGDP統計は操作されていて実態がわかりにくいが、中国景気の実態をよく表すことで知られる「李克強指数」を見ると、中国景気の実態がよくわかる。

李克強指数の推移:2007年1月~2017年3月

李克強指数の推移:2007年1月~2017年3月
出所:ブルームバーグより楽天証券経済研究所が作成

 李克強指数を見ると、中国景気が以下のように推移してきたことがわかる。

  1. 2008年にリーマンショックで悪化
  2. 2009年は巨額(4兆元)の公共投資実施で急回復
  3. その後、2015年まで低迷
  4. 2016年以降、回復が継続

 中国景気の現状は、中国の生産者物価指数にも表れている。生産者物価の上昇は、中国経済の体温上昇を示し、下落は体温低下を示す。以下の通り、生産者物価指数は、李克強指数とほぼ同じ動きをしている。

 2012年以降、マイナス圏(デフレ)に沈んでいたが、2016年から中国経済の回復を映して、大きく上昇している。2017年3月は、前年比+7.6%の上昇となっている。

中国生産者物価指数(前年比):2007年1月~2017年3月

中国生産者物価指数(前年比):2007年1月~2017年3月
出所:ブルームバーグより楽天証券経済研究所が作成

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