研究現場から見たAI

脳と人工知能--AIはどこまで人間に近づいているのか

松田雄馬 2017年05月12日 07時00分

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 「人工知能」への注目度は日に日に高まっており、ビジネスの現場でも、機械学習などの人工知能を使った新たなサービスを模索する企業が増えてきている。その一方で、人工知能とは何なのかがつかみ切れず、それが、これまで必ずしも情報科学に明るくなかった人々にとっては、大きな参入障壁となっている。

 本連載「研究現場から見たAI」では、これまで、そうした情報科学に明るくない人や、人工知能に関する誤った記述に混乱している人を対象に、「人工知能とは何なのか」について解説してきた。

 今回は、人間の脳について改めて考え直すことで、人工知能とは何なのか、そして人工知能が闊歩(かっぽ)する現代社会において、人間の果たすべき役割とは何なのかについて、改めて考えていきたい。

あてにならない人間の「視覚」


 突然ではあるが、この図 (※)の「A」と「B」では、どちらのほうが色が濃いだろうか。

 実はその答えは、「どちらも同じ色」なのである。信じられない人もも少なくないと思われる。

 しかし、この図に少し色を塗った次の図をご覧いただきたい。


 あえて説明するまでもないが、この絵の中では、「A」と同じ線で四角形の枠を描いている。この四角形の枠を「A」から「B」に至るまでたどっていくと、不思議なことに、「A」と「B」が同じ四角形であることを認めざるを得ない。

 不思議なもので、「A」から「B」に至るまで四角形の枠をたどっていくと、まるで「途中で色が変化しているのではないか」と思えてしまうほど、「A」と「B」が同じ色であるということは、認めることが難しい事実である。

 この例からわかることとしては、私たちの目というものは、実にだまされやすく、あてにならないものであるということである。

(※)Adelson, Edward H. (2005). “Checkershadow Illusion”.より引用

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