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なぜオラクルはアプリケーションを全面的に書き直したのか--製品開発トップのクリアン氏 - (page 2)

末岡洋子

2017-05-09 07:00

 人事管理(HCM)も同様に「一から考え直した」ものだが、その核にあるのは「従業員を中心としたシステム」だ。「社員全員がアカウントを持っているシステムは、人事と電子メールだけ。だが、これまでの人事システムは、電子メールのように全員が使っているシステムではない。その理由は、社員中心ではなく、企業向けに構築されているからだ」とKurian氏。

 では、Oracleが開発する従業員中心のHCMとはどのようなものか。最高の人材を見出し、リクルートし、雇用し、トレーニングやラーニングを支援するものだ。ラーニングについては、「ラーニングは上から強いられる義務的なものではなく、有機的なプロセスであるべき。従業員は自分の自己啓発目標を設定し、そのために何をすべきかを上司と話すことができる」とKurian氏はOracleの考えを説明する。また、休暇の申請などの「セルフサービス」的な特徴も備える。合わせて、管理職が必要とする機能として、分析も備えた。チームを組む際に必要な情報と分析を提供するという。

 Oracleの業務アプリケーションのメリットは、統合性だ。例えば、Financial(ERP Cloud)とHCMは別物ではない、とKurian氏。従業員及びそのポジションと財務システムの間の連携ややりとりは、強い組織に不可欠だ。統合されたシステムであれば、財務プロセスを変更して価値や収益の大きな事業に予算を増やした後に、人事システムを利用して、従業員の専門知識や得意とする業界などの情報を見ながら、人の割り当てを増やすなどのことが簡単にできる。

ERPとHCMを組み合わせることで、さらに業務の効率化や連携が図れる。
ERPとHCMを組み合わせることで、さらに業務の効率化や連携が図れる

 クラウドへのマイグレーションは簡単だ。(財務レポートや総勘定元帳などの機能を含む)コアファイナンスから始めてもいいし、売り上げ管理や調達などの個別のプロセスからでもいいし、子会社からでもいいとKurian氏。「ビックバンでリプレースする必要はなく、少しずつできる」という。

 Kurian氏は最後に、ユーザーインターフェースについても触れた。OracleのERP Cloud、HCM CloudといったクラウドアプリケーションはPC、タブレット、スマートフォン、さらにはスマートウォッチにも対応しており、アクセス性と使い勝手にフォーカスして常にユーザー体験を改善しているという。

ユーザーインターフェイスも特徴の一つだ。
ユーザーインターフェイスも特徴の一つだ

 「Oracleのビジョンは、顧客がやるべき任務や作業ができるようにすること。これを信じていたから、ソフトウェア全体を書き換えるという作業をあえて行った」とKurian氏。「Fusion」ミドルウェア製品を統括し、Oracle Cloudの土台となるOracle Fusion Applicationsの開発を率いた立場からの言葉は、真実味を持って響いた。

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