座談会@ZDNet

銀行をデジタル化する人材の条件--FinTech座談会(3) - (page 3)

山田竜司 (編集部) 飯田樹

2017-06-01 07:00

 落合氏:大平さんは、プロフェッショナルとしてベンチャーと金融機関とのエコシステムを構築していますが、感じられていることはありますか。

 大平氏:われわれができることは微々たるもので、いろいろな分野にプレイヤーの方がいて素地があってこそです。大企業とベンチャーのマッチングもしてきましたが、最近注力してるのは個別支援です。


トーマツベンチャーサポートアドバイザリーサービス事業部 FinTechリーダー 大平貴久氏

 例えば、ベンチャー企業に対する資金調達など、基礎的なところをきっちり支援する機能を、FinTechの領域でもやっていきたいと思います。

 ベンチャー企業は悩みが多いのに、相談相手がいません。目を引いている派手なベンチャーは良いですが、そこまで到達していないベンチャー企業は苦しい時代をずっと過ごしています。

 その、誰も支援してくれないけれど光るものを持ってるベンチャーで、私が信じられる方々だけでもインプリメントをお手伝いできるとすごく面白いし、やりがいを感じます。

 とてもスペシフィックな部分のやりがいですが、私にとってはとても重要です。世の中に(プレス)リリースが出ることは大切ですが、それよりも目の前の人からの「ありがとう」でエンジンがかかります。

 落合氏:非常に苦労されているベンチャーも、上手くいきつつあるベンチャーも見られていると思います。オープンイノベーションの枠組みの中で、うまく金融機関と協業できているスタートアップの事例があれば紹介いただけますか。

 大平氏:一概には言えないですが、諦めないことはすごく重要です。協業相手を探す際に何回か断られるのは当たり前ですが、メガバンクだけでも3行あるので3回はノックできますし、それ以外の大企業も含めれば、もっとたくさんあります。

 断られても諦めずに自分を磨いて、ベンチャー企業側の価値を上げていくことです。大企業とベンチャーが組んで一つの事業を行うのは困難です。ベンチャー企業の事業はすごくスペシフィックですから。

 大企業のやっている新規事業の一部を担うのか、ルールをチェンジするような動きをするのかによってもベンチャーの機能は変わりますが、最後まで諦めない心を持ってギリギリまでやりきると、成功される方は非常に多いです。最近、パッションを持っていない方は少ない印象です。

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