経済産業省は、4月26日、「大学発ベンチャーの設立状況等」に関する調査結果を発表した。
これによると、2016年度に現存する大学発ベンチャーは1851社で、黒字化しているのはこのうち55.7%だということが分かった。
経済産業省は2014年度、2015年度と大学発ベンチャーに関する調査を実施しており、今回は3回目。近年、大学発ベンチャー新規設立数は頭打ちになってきており、同省ではこれらの状況を分析するために基礎データの継続的把握を実施している。
今回の調査で存在が確認された大学発ベンチャーの数は、前年度調査時より増加していることが分かった。前年度で確認されたのは1773社。また、黒字化している大学発ベンチャーについては、前年度は55.6%で今回もほぼ同じ水準になっている。
またベンチャーとしての分類と業種の関連については、大学発ベンチャー全体で見ると、バイオ・ヘルスケア・医療機分野の割合が約30%となり大きな勢力となっている。他方、学生ベンチャーでは、IT(アプリケーション、ソフトウェア)の割合が約40%、協同研究ベンチャーでは、バイオ・ヘルスケア・医療機分野の割合が約30%、環境テクノロジ・エネルギー分野の割合が約23%になった。