ゲーム機
ゲーム好きの方なら、古いXbox360を下取りにして、一刻も早く新しいXboxOneを早く手に入れたいと思われることでしょう。ゲーム機は⻑年にわたって、攻撃するのが最も難しいデバイスの1つとされてきました。
これは主として、著作権侵害防止を十分に考慮して設計されており、ハードウェアやソフトウェアのアップデートによってセキュリティが強化されているためです。けれども、まったく心配がないわけではありません。
最も安全なIoTデバイスの1つではあっても、さまざまなゲームをそこから購入して利⽤できることを考えれば、ゲーム機のハードドライブやSDカードにも、PCと同様の重要なデータが保存されているはずです。
そのため、古いゲーム機を手放すことを決めたら、オンラインアカウント(PlayStationNetwork、XboxLiveなど)を無効にし、ゲーム機のデータを削除することが何よりも重要です。
基本的な手順であるにもかかわらず、多くの人がアカウントを無効にするのを忘れてしまいます。
私自身も、中古のPS3を購入したところ、前の持ち主のPlayStationNetwork(PSN)アカウントがそのまま使⽤されていたという経験があります。
私自身がそのアカウントを無効にしなかったとしたら、前の持ち主のアカウントでそのままゲームを購入することもできたはずです。ゲーム機のアカウントを無効にする方法は、オンラインで簡単に検索できます。
ゲーム機には、データをリセットしたり削除したりするためのメニューオプションもあります。コンピュータと同様に、削除の操作を実⾏しても、実際にはデータが完全には削除されない場合もあります。
ただし、新型のPlayStationなどの最新のゲーム機には、簡単かつ完全にデータを削除できる方法が提供されています。フルオプションを利⽤して、データを完全に消去するようにしてください。
XboxOneで人気ゲームを楽しむのは良いことですが、使⽤していたゲーム機を売ることにした場合は、データを完全消去するのを忘れないように注意してください。
消去するのを忘れると、個人の画像、動画、クレジットカード情報、さらには閲覧履歴を次の持ち主にアクセスされてしまい、ゲームオーバーという事態に陥る恐れがあります。
- CoreyNachreiner ウォッチガード CTO
- セキュリティ関連の出版物への寄稿者として、また、世界各地で開催される、RSAを始めとする主要カンファレンスの講演者として、幅広く活躍。セキュリティ関連の助言や教育の記事も多数執筆しており、最新のセキュリティ脅威、ニュース、ベストプラクティスを紹介するSecplicityコミュニティに積極的に参加し、ビデオ解説や記事をほぼ毎日投稿している。