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IoT予防保守が実現するダウンタイムレスと海外事業展開--サトーグループCEO - (page 3)

日川佳三 怒賀新也 (編集部)

2017-05-12 07:30

フルカラー化で商品パッケージの直接印刷が可能に

 2019年には、レーザー側の技術革新によって、フルカラーを実現する。フルカラーが実現すればフイルム包装も不要になる。ペットボトルなどに顔料を塗っておけば、直接印刷できるからだ。「すべてのコンシューマー製品に印刷できる」と松山氏は展望する。

 「大量生産大量消費ではなく、店舗ごとにパッケージを変えられる。スポーツ競技が行われた次の日に競技の写真を印刷したペットボトルが店頭に並ぶとか、現在の仕組みでは不可能なことができるようになる」(松山氏)

 フルカラー化の課題はレーザー側にある。顔料は1種類だけで、レーザーの波長によって色を変える仕組みだ。現在ではCO2レーザーを使っているが、フルカラー時代には半導体レーザーになる。この技術革新を待つ必要があるため、フルカラー化は2019年になる。

全員参画の企業風土がイノベーションを後押し

 松山氏が社長に就任したのは2011年10月のこと。「全員がアイディアを出して全員が参画する、という企業風土のおかげで助かっている」と振り返る。

 全社員に毎日必ず書かせている企業版Twitterの三行提報も、現在では700万件ほどがデータベースに溜まった。このビッグデータをAI(人工知能)を使って分析することを始めている。

 松山氏の今後の目標は、「日頃接点の少ない地方拠点を訪問し、全社員と直接対話する」ことだ。

 2016年に松山氏は、米子や松本など社員数が数名の拠点も含めて14の地方営業所を回った。「2017年もこれを継続する。全拠点全社員と直接話す機会を持つ」(松山氏)

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