Cisco Systemsは米国時間5月11日、MindMeldを約1億2500万ドルで買収する意向を明らかにした。MindMeldはサンフランシスコを拠点とするスタートアップで、企業向けの対話型AIプラットフォームを構築している。
MindMeldは、マサチューセッツ工科大学(MIT)やBell LabsでAIを研究してきたTim Tuttle氏が2011年に創業した。「Deep-Domain Conversational AI Platform」で知られている。
MindMeldのプラットフォームは幅広い自然言語理解、ナレッジグラフインデックス、質問応答システム、会話管理と会話のステータス追跡などの機能を持ち、大規模なトレーニングデータの生成と管理も可能だ。
Ciscoは将来、対話型のインターフェイスを使って人間がコンピュータシステムとやりとりし、デバイスに話しかけるだけでタスクを完了できるようになると想定している。MindMeldの買収はそうした考えに基づくものだ。
CiscoでIoT及びアプリケーション担当シニアバイスプレジデントを務めるRowan Trollope氏は、「対話型インターフェイスは次の大きなステップだ。MindMeldと最高経営責任者(CEO)Tim Tuttle氏が当社に加わり、AIによるコラボレーション技術の次の時代を導くことを嬉しく思う」とコメントしている。
Ciscoによると、MindMeldのチームは買収後、CiscoのIoTとアプリケーション事業部内に「Cognitive Collaboration」チームを作ることになるという。MindMeldの技術を使って、「Spark」などのコラボレーション製品に対話型のインターフェイスを加える計画も明らかにしている。
Ciscoはこのところ複数の企業を買収しており、MindMeldは5月に入り3社目の買収となる。5月1日にSD-WANの新興企業Viptelaを、4日にSaggezzaを買収する意向を発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。